フェローはフェローで色々苦悩しましたが、アテンディングはアテンディングで色々と苦悩することに最近気づきました。最も考えさせられていることは同僚の外科医の呼び方についてです。フェロー時はアテンディングのことをドクター〇〇と、敬称+苗字のコンビネーションで呼んでいたのですが、アテンディングになると下の名前で呼びあうのが普通な感じみたいです。それに対してものすごい戸惑いがあります。戸惑いが顕著に表れるのがチーフを呼ぶときです。もちろんインタビューの時などはチーフのことをドクター〇〇と呼んでいたのですが、どのタイミングでこのドクター〇〇を下の名前にチェンジすればいいのか、働きだしてからそのタイミングを完全に逃してしまいました。日本ではそもそも下の名前で呼ぶことなんて珍しいし、ましてや部長や教授に対して若い外科医が「へい、太郎、元気?」とかますことはまずありえません。とりあえず本人がいないところでは下の名前で呼ぶように心がけ(それでも若干ためらいがでる。周りがそのためらいに気づいているかは微妙なところ)、自分の中で慣らしていく作戦をたててはいますが、本人を目の前にすると名前を呼ぶことはなくただヘラヘラするという状態です。そんなことしてる間にチーフもいなくなってしまったので、とりあえず次来るチーフに対してはいきなし下の名前でかましていこうかと思っています。この下の名前を呼ぶというところが日本とアメリカの一番の違いだと、僕は思います。
本文とはあまり関係ないですが、マックにある自動オーダーマシンの画面のレイアウトがポップな感じにアップグレードされていました。マックを「マクドゥァーナルド」とそれっぽく呼べるようになったら留学の第2段階に入ったと言っても過言ではないと思います。
イギリスの影響でニュージーランドとオーストラリアの一部でもミスターやミセスと呼びます。
研修医がディレクターに向かってヘイ、デイビッドと呼んでいるのを目撃したので、流石にそれはあれなんじゃないかとその研修医に聞いてみたら、さすがにあれだったねって言っていました。次からは名字で呼んでいました。
シカゴ時代にデイビットという名のアテンディングのようなそうじゃないような中途半端な人がいたので、「ドクターデイビット」とドクター+下の名前という中途半端な感じで呼んでみたら、やはりちょっとあれな感じになったので、その後はちゃんとドクター〇〇と苗字で呼ぶようにしました。
北原先生、イギリスでは外科医はドクターでは無く、ミスターと呼びます。下のリンクにその理由が書かれているので、見てみて下さいね。
https://www.kitabayashi.net/2018/11/22/ドクター改め-ミスターカズ/
プライドがあるのですね、かっこいいですね。