この前、おそらく世界3大つまらない手術の一つであるインペラ抜去術というのがありました。インペラを抜いた後の患者を見にいつもはあんまり行かない循環器のICUに行ったところ、患者のベッドサイドに綺麗な看護師さんがいました。循環器病棟の看護師は綺麗なことが多い気がします(あるある)。綺麗な看護師さんとの時間を出来るだけ長く保つべくしばらく滞在しようと思っていると、こんなことを聞かれました。

 

循環器のナース(おそらくナンシー)「手術に関して質問があるんだけど、いい?」

 

僕「もちろん(よーし)」

 

ナンシー「この傷だけど、どうやって閉じたの?」

 

ナンシー「あ、それは僕じゃなくてアシスタントがやったんだよね」

 

ナンシー「そっか、じゃあエコーはあなたがやったのね」

 

僕「それは麻酔科がやるんだよ 笑」

 

ナンシー「じゃあ、あなたは傷を開けたのね」

 

僕「あ、それもアシスタントが」

 

ナンシー「じゃあ、あなたは一体何をしているの?」

 

素朴な質問に思わずハッと息をのんでしまいました。「あなたは一体、何をしているの?」これは単純に「オペ室で何をしていたのか」を問うているのではなく、その先のもっと深い何かを問われているような気がしてしまったのです。

 

一息置いた後、今の僕が出せるベストな答えを絞り出しました。

 

「僕はみんなの応援をしてたよ〜笑笑笑

 

おそらく答えを間違えました。ナンシーの寂しそうな笑顔を見て、アメリカ人も愛想笑いするんだな、と思いました。

 

 

帰り際に自動で動く何かを運んでいる機械に遭遇しました。AIの時代ですね。