昨日の話しの続きです。

卒業して少し経つので今は学校生活で楽しかったことしか覚えていません。単純(笑)

講義はかなりしんどかったです。なので、楽しかったこと(クリニカル)を書きます。

クリニカルローテーションは2学期から始りました。各グループ10人前後です。クリニカルごとにテーマがあって毎回何らかのリサーチペーパー(5枚から10枚程度)を書きました。

一番初めのローテーションはSNF(Skilled Nursing Facility)というリハビリで短期入所している人や、そこで暮らしている人もいる看護施設から始まりました。そこでまず10週間、週2回のクリニカルです。そこではナースの仕事というよりもCNA(看護助手)の仕事を学びました。例えば体位の変え方や、お風呂、お手洗いの介護など。もちろん基本的なバイタルサインを取ったりはしました。一番最初のローテーションで何もわからないのでゆっくりスタートな感じで良かったです。

2番目のローテーションは重症度の低い一般病棟でした。で、それが終われば専門科のローテーションです。

産科(自然分娩見学, 帝王切開見学, NICU見学)、小児科(NICU見学1日)、外科(OR見学とPACU見学が1日ありました)、一般病棟(運が良ければ1日ED見学とICU見学に行けました)、精神科(一般精神科病棟と救急精神科外来)でした。ORに行ける日はクリニカルの中で一番のハイライトでした。見学したのはロボティックヘルニアリペア3件立て続けでした。

残念ながら自然分娩を見学する機会は学生中ありませんでしたが、帝王切開は2回見学できました。しかも2回目は双子の未熟児でNICUまでそのままついていけました。精神科のクリニカルは想像を絶する時間で、特に救急精神外来に救急車で来る患者さんには大きな衝撃を受けました。

産科、救急精神科以外のローテーションの時は、クリニカルの前日に病棟に行って患者の情報をもらって次の朝までにケアプランを作ることが必要でした。患者のイニシャル、年齢、アレルギー、既往症、入院した原因、検査とその結果、薬とその説明(どうやって作用するか、副作用、気を付けること)とその人にあったナーシングダイアグノーシス&ケアプラン。最初は1人の患者に対して6時間くらいかかりました。みんなが嫌だった課題です。

学校の授業とは別に、卒業する年にジョブシャドウをする機会(応募条件はその病院で勤務する人にスポンサーになってくれる人を探し、応募者自身が募集条件をクリアした後、簡単な面接がありました)があったのですぐに応募しました。すごく幸運なことに日本人の友達がトラウマ外来に勤務していて、彼女がスポンサーになってくださいました!私の学生時代に経験した中で一番素敵な時間のひとつになりました。彼女には大感謝です。今でも仲良くしていただいていて、彼女の事はすごく尊敬しています。ジョブシャドウは彼女の勤務日に合わせて1日4−5時間を1ヶ月間させてもらいました。色々なケースがあってとても勉強になりました。私はトラウマ外来にすごく魅せられていて将来は彼女の様なトラウマナースになりたいとずっと思っていました。在学中、オークランドにある公立病院の救急外来でも1日だけだけど8時間シャドウする機会に恵まれました。一般病院と公立病院の差がすごくはっきりしていて興味深かったです。

この写真は学生時代、携帯の待ち受け画面でした。これを見てがんばろう!と毎日モーティベートされました。

そして、長いようで短かった学校生活も終わって2016年12月に卒業しました。