Team WADA学生インターンの水谷友香です。英国で看護師として働かれているRossi先生より、医療面接のご指導をしていただきました!

 

今回のお題は以下の通りでした。

Case: 49 years old man with possible sleep aponia. His wife noticed that he sometimes stops breathing during sleep, but he isn’t aware of it. He is a marathon runner, so he is physically fit and well. He has had some episodes of bradycardia of around 40-50 bpm.

He frequently feels tired, has not slept enough, and is often very sleepy during the day.

 

Task: please give him an examination and treatment plan to him.

 

私が面接の際に一番意識したことは、できるだけ患者さんから情報を得ることです。問診の際、症状の頻度や継続時間などの詳しい情報に加え、毎日ビールを飲むこと、体重が120kgくらいで体型が大きいこと、ラグビーをしていることなどの患者情報を聞き出せたことはよかったです。

また、obstructive sleep apneaと考え、physical examinationでは口や喉の中の観察(enlarged tonsilsがあるかなど)を行うとともに、この後blood testに加えsleep studyを行うことで睡眠時患者がどれくらい良く寝れているかやCO2のレベルを測定したいと思うと述べました。考えのプロセスは良かったものの、sleep studyを行うことについて患者に説明するときに、患者さんが分かりやすいように詳しく説明するというところまで気をつけることができなかったことに気づかされました。

 

今回の医療面接を行って、学んだことは主に2点です。

  • Treatment plan はstep by step で説明する

Sleep studyを行うことについて、病院で行うようなCO2レベルを測定する正式なsleep studyを行う方法以外に、自宅で快適に行えるような心拍・酸素レベルを測定できる装置を用いる方法があります。患者に伝える一例として、

「obstructive sleep apneaを疑うので、まずはovernight sleep studyを自宅で行ってもらいたいです。このsleep studyでは睡眠時のあなたの酸素レベルや睡眠の長さを測定してくれます。もし何か異常があれば、次のステップとして病院で一晩滞在してsleep studyを行ってより精密な検査をしてもらうかもしれません。」

というような説明が挙げられます。このように、今後行っていくtreatment planをstep by step で説明すると良いというアドバイスをいただきました。

 

  • 医学的用語は使わず、患者さんが分かるように説明する

上記の一例にあるように、今後行っていくplanについての詳しい説明をすることが大切です。患者さんに理解してもらえるように、検査で何を調べるのかなどの情報を提供します。また、今回私はCO2と患者に説明してしまいましたが、より分かりやすいようにcarbon dioxideという単語を使うことを学びました。

 

このように、わたしたちは定期的に英国でご活躍されているRossi先生に医療面接を教えていただく勉強会をしております。医師役としてだけでなく、observerとしての参加もでき、様々なことを学ぶことができる貴重な機会です!ご興味のある方はいつでもご連絡ください!