今日は本来なら休みの土曜日ですが、当病棟のチームを引き連れて学会に行って来ました。

年一であるこの学会、英国で一番大きなチャリティーが主催します。

 

 

チャリティーと言っても、規模がハンパなく大きいので、かなり数の研究費を

国内外の研究に出しています。このチャリティー、創立当初よりパトロンがエリザベス女王の旦那さん、His Royal Highness Prince Phillip で御座います。一度パーティでお話しする機会がセントジェームス宮殿でありましたが、気さくなそしてブラックジョークの好きなおじいさんでした。(御歳98歳です)今年は創立60周年の記念学会でもありました。

 

この学会の良い所は、医療従事者のみならず、患者さんも参加できます。

なので、学会参加費も均一£ 15.00 (約3000円)と格安です。

 

 

今回、SMAの患者さんに使える新薬が7月にようやく認可されたので、対象となる患者さんのガイドラインなど、学ぶ事が多くありました。当病棟でも来年早々より投与が出来きそうです!うちの教授陣も発表や患者さんからの質疑応答に忙しそうでした。疾患自体が珍しく、難病でもある為、疾病研究は結構な数がありますが、

残念な事に看護の分野ではリサーチが余りありません。どうしてかなぁ。

 

 

ここでチョット簡単に当病棟のご紹介!

 

 

当病棟は、世界でも珍しい、英国では初めて急性期の病院に設立された、

筋ジストロフィーの専門病棟です。実はこの分野では、国内外では開棟当初より

結構皆さん興味がある様で、ビジターも沢山来ます。当病棟のケアモデルが英国初な事もあり、色々と設立当初は精神的にも身体的にも本当に大変でしたけど。

 

 

今日の学会では、現在進行段階の研究などの情報も満載でとても勉強になりました。私は患者さんと共に学びながら病気に立ち向かって行こうとするスタイルのこの学会が好きです。やっぱりいつも思うのは、早く治療法が確立出来きて、患者さんがいつも元気で笑顔で居られる様になると事かな。と今回初めてこの学会に参加した新人スタッフと話しながら帰りました。