Team WADA 学生インターンの徳永康太です。11/19 (土)に英国で看護師としてご活躍されているRossi 先生より、医療面接の練習をしていただきました。

 

今回の症例はこちらでした。

 

    You have received a 42 years old male who has been recently experiencing lower back pain with pins and needles on his toe finger and numbness during walking. He had been taking codeine for a week but this has not reduced the pain. He works as a builder and is worried about his job because he feels his condition is getting worse.

 

task  鑑別疾患とその理由

 

 今回の症例は、ぶっつけ本番という形で当日にRossi 先生から症例を提示していただきました。考える時間も少なく(言い訳)、思ったとおりに喋ってしまい、もう少し整理して論理的に話すべきだと実感しました。先生から三点アドバイスを頂いたので共有します。

 

①まず症例の患者さんの情報の把握を優先させるべし

患者さんの主訴を含めた現在の症状を要約、確認することなく、いきなり鑑別疾患を挙げてしまい、先生より論点がずれているとご指摘をいただきました。鑑別疾患を挙げるよう指示があっても、情報を整理することが最重要であるため、はじめにSTARmethod にしたがって情報を整理するとよいとのアドバイスを頂きました。

 

②鑑別疾患は優先順位を予め考えた上で話すべし

今回、私は思いついた順に話を勧めてしまったために、本来であれば鑑別の難しいmultiple sclerosis を序盤に鑑別疾患として挙げてしまったり、症例と合致しており、なおかつ頻度の高いdisk herniation を終盤に鑑別疾患に挙げてしまったり、と話す順番が支離滅裂でした。

話す順番、特に頻度の高いものまたは危険な症例を鑑別疾患として優先的に上げるべきというアドバイスを頂きました。

 

③事前にcommon な主訴(腹痛、頭痛、腰痛など)の鑑別疾患をまとめておくべし

よくある主訴に対して、自分なりの整理がされていれば、短い時間で重要な鑑別疾患を挙げることができること、更にその整理を通して主訴に対する考え方が整理されていれば、他の主訴の場合でも活かせると教えていただきました。ノートなどにまとめる際は鑑別疾患だけではなく、どの検査が必要で、どのような結果が出るかもセットで考えると良いとアドバイスを頂いたので、次回までに試してみようと思います!

 

 

次回の医療面接では今回ご指摘いただいたアドバイスを修正し、Rossi 先生よりお褒めの言葉をいただけるようにがんばります!

 

 

 最後に、Rossi 先生による医療面接の練習会は日本時間の午後9時より、定期的に開催してくださります。英語があまり上手でないと感じている方も毎回Rossi先生が優しくフォローしてくださります。海外でのご活躍されている医療従事者からアドバイスを頂く貴重なチャンスですので、もし興味のある方がいらっしゃいましたらぜひご参加ください!皆様のご参加お待ちしております!!