こんにちは。聖路加国際病院心臓血管外科卒後5年目の玉木理仁です。

前回から「Case Reportを投稿するまでライブ」という企画で、大阪府立急性期・総合医療センター主任部長の西宏之先生ご指導のもと実際にケースレポートを書かせていただいています。

今回は第2回のまとめとなります。(第1回目はこちら)

 

第1回目のライブがちょうど1週間前で、西先生のテンプレートを参考にしながら「とりあえず書いてみる!」という意気込みではじめました。

実際にやった手順としては

  • ①過去文献をくまなく調べる
  • ②過去文献を参考に題名を決定
  • ③テンプレに当てはめながらabstract, introduction, caseを作成
  • ④過去のdiscussionや疾患のup to dateを参考にdiscussionを作成

といった感じでした。

 

  • では、実際に調べてみると褐色細胞腫と心臓手術に関連する症例報告が8例あり、その中で今回の症例に似たような術式違いの症例は3例ありました。とりあえず、その文献たちを読んでみると「ああ、似てるな。」とか「こんな感じで書けばいいのか」といった大まかなイメージはついたので為になりました。
  • ですが、自分の語彙力では限界があったので過去文献で使われている単語をもとに似たような題名をつけました。
  • では、まさに神様・仏様・テンプレート様でした。実際、書き始めると案外サクサク進んでこの段階が「意外と書けるんじゃないか?」と気持ちが乗っていたような気がします。
  • はその反面、一番大変でした。ここは流石にテンプレ通りというわけにいかず、自分の論理力のなさ、語彙力のなさに打ちひしがれ、過去のdiscussionやup to date の知識に頼りながらなんとか書いたような結果です。今回のライブでも指摘されていましたが、過去文献との違いや新規性を載せるということはできていなかったので次回までに修正したいと思います。

 

そして、今回のライブのポイントですが、

・文献検索の際は、引用文献も孫引きして調べること

・似たような症例報告があった際にも、過去の文献と比較して自分の症例のアピールポイント、オリジナリティを見つけて書いていくこと

 

今回も非常に為になる内容が多く、実際に症例報告を書いてみたいと思っている方は必見だと思います。

是非一緒に症例報告を仕上げましょう!今後もよろしくお願いいたします。