学生インターンの徳永康太です。二周目の5日目です。今日でちょうど半分が終わってしまいました。

今日は5時半に学校に行って患者さんを診て、申し送りに参加し、9時から17 時までGenitoUrinaryの先生の外来のシャドーイングをしました。終わった後、病棟に戻って、病棟業務担当の新しいアテンディングの先生とお話をして、先生が18時過ぎに帰ったので、その後でいまブログを書いています。

先生に症例報告をしたのですが、先生はoral presentation を想定していたようです。「それならそう言ってよ」と思いましたが、改めて確認してみると、「presentation を患者さん待ってる間に数分程度でやろうか」と書かれてありました。症例報告の発表を数分程度で済ませるはずがないので完全な私の勘違いでした。

パワーポイントの出来はどうあれ、せっかく作ったのでスライドを見せながら症例報告をしました。結論から言うと、ヒーヒー言いながらでも、頑張ってよかったです。oral presentationだと、高確率でいれるべき重要な要素が抜け落ちてしまうこと、自分の英語を聞き取ってもらえないことを考慮すると、メールの内容を勘違いして、スライドを作って良かったと心の底から思いました。

外来で見学した先生は陽気な先生で、とても気さくな先生です。患者さんのいる部屋にノックしながら、「knock knock! 」と言いながら入っていく先生で、会話のはじめはがんとは関係のないことを話します。彼によると、患者さんにリラックスさせ、メイントピック(がんに関すること)をなるべく快適な状態で聞いてもらおうと意図的に行っているそうです。

 

アメリカの先生はみんな、マルチタスクの能力が尋常でないほど高いです。カルテを見ながら、カンファレンスにズームで参加して、その上で同僚の人と喋りながら、すべてをこなしています。はじめはカルテを診ているときに質問をしたり、話しかけるのは失礼ではないかと思っていたのですが、待っても待っても先生はずっとカルテを見続けており、今週になってようやく、カルテを見ているときに話しかけるのはいいんだということを理解しました。

私はマルチタスクができないとよく人から言われているのですが、話に参加をしなくてもいい(できない)私は、得をしている気分です。

自分の進捗

英語
・患者さんの情報が事前にわかっていればついていける。みんなが笑っている話はたいていついていけない。そのため、今は笑っている会話が始まったときは必死になって別のことをし始め、会話が終わったタイミングで、自分から話しかけに行っています。
・what, やwhen, など「wh」で始まる疑問文がほとんど聞き取ってくれない

プレゼンテーション
・自分のメモを見ながらであれば、他の人の2倍の速度でできる
・毎回なにかが抜け落ちてしまう
・一週間目よりは上達しているらしい

診察
・プレゼンテーションで話すべき最低限の身体診察とROSはできるようになった
・その場で考えついた質問をしようとするとたいてい、「え?」と聞き返される

先週はもっと機会があればいろいろできるのにと思っていましたが、実際にいろいろ機会が与えられた今週は自分の現時点での能力の限界をひしひしと感じています。いい気持ちはしませんが、ここで臨床実習ができていることのありがたみを噛み締めて残りの二週間、様々な経験をして、もがいてみようと思います。