お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。

 

2020年6月をもって幸田先生がシカゴ大学での2年間のリサーチフェローを終え神戸大学に帰還することになりました。

 

”幸田 陽次郎(コウダ ヨウジロウ)2011年(平成23年)卒,新潟生まれ,島根大学卒,前期は島根,後期研修は姫路循環器センターで受けて,今年の春から 神戸大学に居ます.性格 温厚,患者さんの管理もしっかりしています.志も高く,留学希望です.しかしながら,実験の経験はありません.彼で良ければ,一度 コンタクトを取ってください.

何卒宜しくお願い申し上げます.

大北裕”

 

これは、今からちょうど3年前に私がリサーチフェローを探していたときに、私の師匠であり当時神戸大学教授の大北先生に誰か候補者がいないか聞いた際に、大北先生から頂いた返信メールです。今まで私が大北先生からもらったメールの中でも最も長いメールです。正直言って驚きました。滅多に人のことを褒めることのない(?)大北先生に称賛の言葉と共に推薦される人物とはどんな人なんだろう?と思いました。

 

ワクワクしながら採用!

そして鳴り物入りでシカゴにやってきた幸田先生。前評判通り新しい環境に苦労しながらも徐々に慣れて着々と仕事をこなしていってくれました。さすが大北先生のお墨付きをもらえるだけのこと。。。。

そんなのどうでもいいです!とりあえず全然ダメ!正直言って驚きました。何がダメって、私のボケやツッコミを何一つ拾うことができなかったのです。別に関西人特有の悪手「そこツッコむところでしょ?!」とかそんなこと言うつもりはありません。ボケる人、ツッコむ人、ツッコまない人、ボケやツッコミの会話自体が嫌いな人など、どんな人にでも対応できるようにそれまで私なりに会話のトレーニングをしてきたつもりでした。でもあんなに流されまくったのは生まれて初めてでした。私とジロー先生の2人のやりとりであるならば別にそれはそれでなんの問題もありません。しかし、チームWADAを通じてシカゴ大学を訪れてくる方々とディナー等に行く際、会話を流しまくるのにはちょっと困惑しました。このままではダメだ!なんとかしなくては?!ってことで臨床や研究はそっちのけで、リサーチミーティングとは名ばかりの「2人で会話をすり合わせる会」を毎日のように行いました。来客がある時は事前会議、事後反省会を欠かさず行い訪問者の方が楽しんでもらえるよう、そして彼らの中に何かしら爪痕を残せるように2人で努力しました。その甲斐あってか(?)メキメキと実力をつけ、いつの間にか私の会話を全て拾い上げるだけでなく、ディナー等でもいつの間にかジロー先生一人で牛耳るようになりました。最近では私はそんなジロー先生に甘えてしまいボケーっと注意力散漫になり逆に会話を拾えない状態になったりしています。ジロー先生の会話進行力におんぶにだっこ状態になってしまった私は、今ジローロス症候群になっております。今はまだコロナの影響で来客はありませんが、平常運転に戻ったときのために私も会話力を鍛え直そうと思います。寡黙な西田先生は話し相手になってくれるかなあ?

 

先日、コロナの影響でレストランが開いていないので、オフィスの会議室でジロー先生送別会を行いました。動画にまとめましたのでぜひジロー先生の抜きんでた会話力をご覧ください。

 

業務連絡:ジロー先生。最後の2分だけはちゃんと見てね。

 

ジロー先生送別会 ***TM26.5-6.0MO, triage#5-restriction~

 

ジロー先生お疲れ様でした。いろいろお世話になりありがとうございました。神戸に帰っても頑張ってください。太田