アルバータ紀行

2018-02-05

お久しぶりです。井戸田です。と言っても久しぶり過ぎて認識していただけないと思うので再自己紹介しますと、米国オハイオ州にあるクリーブランドクリニックというところで研究留学をしている井戸田佳史といいます。アメリカ歴は約1年、チームWADA歴は約3カ月といったところです。なぜ久しぶりに投稿したのかというと、研究で大成功を収めたというわけではなく、これから留学を志す人たちに熱いメッセージがあるというわけでもなく、北原先生から「先生の番が来ました、期限は1ヶ月です」と10月の末に連絡が来てしまったからです。それでも留学経験を畏まらずに少しずつシェアするというこのブログの趣旨には大いに賛同しております。

ところで僕は今カナダのエドモントンにあるアルバータ大学というところに来ています。なんでサンクスギビングの休暇期間にこんなところにいるのかというと、自分が主に研究している心臓の体外灌流の神みたいな先生がこの大学に居て、論文を読んで連絡を取り合っているうちに実験を見学する流れになったからです。とてもお忙しい先生のようでメールの返信はなかなか帰ってこないことが多かったですが、見学の話をしたら是非見に来てくださいということで今ここに居るというわけです。このエドモントンという街、来る前にgoogleで天気を見て知ったのですがめちゃくちゃ寒いです。11月末の今頃でもふつうにマイナス10℃を下回ります。どんな感じなんだろうと思って来てみると、10月中に結構雪が降ったらしく一面真っ白で、外を歩いていると肌が露出ところは痛いくらいです。外を出歩くのは無理だろうと思ってアコモデーションに宿泊したら学生の寮が併設されていて、レストランは学生溢れていました。おじさんが一人で学生に交じって食べていると、浮いているような、若返ったような妙な気持ちになったので1日目は早々に部屋に引き上げて寝ました。

2日目にその実験の見学に行きました。細かいことは省きますが、僕がクリーブランドに来て1年かけてまだやり遂げられていないことがそのまま実現されていて本当に驚きました。たぶん心臓の体外灌流については世界で最も進んでいると言ってもいいでしょう。そして神だと思っていいた人は思ったより若くて(たぶん45歳くらい)本当に素晴らしい人物でした。自分で築き上げてきたことを余すことなく教えてくれたと思います。クリーブランドでもそうですが、研究室にはカナダ人以外にもIMGが何人かPhDを取りに来ていて活気にあふれていました。東北大学から別の研究室に留学に来ていたM先生とも知り合いになることが出来ました。いろいろな刺激をもらったアルバータ大学でしたが今回一番感じたのは、寒さと若さでしょうか。まだまだ老け込まないで新しいことを吸収していきたいものです。

 

写真は到着前の飛行機からです。

コメント

  • 北原 大翔 2018-02-05 at 8:37 AM

    この投稿はサンクスギビングの時(11月の終わり頃)に頂いたものです。諸処の事情により掲載が遅くなってしまったことお詫びいたします。

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