東京医療センターの山田です。 前回の「医工連携」ブログ⑥にて、我々が開発したMICSシミュレーターが「TBSドラマ:ブラックペアン」へ登場しました!!について書きましたが、今度は僕の「医工連携」の師匠、杉本真樹 先生がTBS「情熱大陸」に出演されましたので、杉本先生について書くことにします。 杉本先生との出会いは約4年前、先生が既に肝臓や腎臓に関して「3D printing技術を用い…
東京医療センターの山田です。これまで医工連携ブログを①〜⑤と書いてきましたが最近サボっていました。しかし、先日アップされたシカゴ大学の北原ブログ大臣の上司でいらっしゃる太田先生の記事を拝読し、大いに触発され、久しぶりにブログの記事を書くことにしました。 9. ブラックペアン 僕が開発に関わった心臓手術シミュレーターが、TBSドラマ「ブラックペアン」に登場しました!!ドラマの内容に関しては各方面にお…
8. 他業種と関わる 医工連携を学ぶために、医療界を外から見渡せるようになるために、医療界とは違う職種の多くの方々と対談させていただきました。我々医師は、(というか少なくとも僕は)、高校生の時に「理系」を選択した時から、「世の中の仕組み」を勉強する「文系」的な思考過程を全く持ち合わせていませんでした。ですから、まさに「文系」といった人と関わることがとても勉強になります。 国内大手銀行、外資系投資銀…
7. シミュレーターを世の中へ出す ただ単に「作りたいものを作る」ためには、「作りたいもの」を「作ってくれる人」が存在すれば良いだけではありません。これが売れなければ、「作ってくれる人」は困ってしまいます。「いいものを作る」のは当たり前のことですが、ボランティアではありませんのでビジネスとしての側面が非常に重要です。 我々のMICSシミュレーターは、開発した株式会社ファソテックが医療界に販路を持つ…
6. 医療に関わる最新技術なのか?大人のおもちゃなのか? 「3D printingとは、3D CAD computer-aided designもしくは3D CG(computer graphics)で描かれた設計図通りに3Dモデルが製作できるという技術であり、さらに我々は形状だけではなく質感も人体臓器と同等である素材を開発し、胸郭モデルと心臓モデルを開発しました。」 これを売り文句とし、2015…
4. 医療サイドの「ニーズ」、工業サイドの「シーズ」、およびマーケティング シミュレーターの共同開発を始めるにあたり、シミュレーターを作るということは医療界にとってどれくらい需要があるのか?どれくらいの人が使うのか?どれくらいの精度のシミュレーターがあれば良いのか?どれくらいの値段であれば買うのか?今後どのような広がりが見込めるか?それぞれの企業の技術でどこまでそれが実現可能か?のディスカッション…
1. はじめに(ご挨拶) JAYCS副代表の山田でございます。「JAYCSブログ担当大臣(仮)兼 編集長(仮)」であるシカゴの北原先生にブログ掲載のお仕事をいただきました。僕は完全に東京在住ですが、ここ数年「医工連携」「産学協同」というフィールドに足を突っ込んでMICS(Minimally Invasive Cardiac Surgery)のシミュレーターを開発してきました。北原先生には(たぶんい…