言い訳

2018-02-03

新居にはようやくすのこと冷蔵庫が届きました。母曰く現代人としては冷蔵庫なし、床の上にじか寝するなどまずありえないとのことですが…。
ドイツにわたり二年半の内に生活の不具合に目をつぶれるようになったり、待ち合わせに遅れてくる人に腹が立たなくなったり、靴をはいたまま家に入ってキッチンまで行ってしまったり、少しずつ慣れてきました。
最近同僚のYalin(ドイツで生まれたトルコ人の同僚です。やたらと冗談を言ってかまってくれます)は顔を合わせるたびに私から「Sorry」ということばを引き出そうとします。私が事あるごとに「Sorry」というのを知っていての行動ですが。
日本で修練を始めた際、滋賀医科大学のS先生にはとりあえず

「すみません。その通りですね。ありがとうございます」
この3言以外は発するなと教育されました。「すみません」だけが結局私の言葉になりましたが、ドイツに来てもその癖は抜けず。現在そこをからかわれる次第です。
手術中にもピンセットを直介ナースが落とすと私に目くばせをしてきます。
彼曰く、ドイツ人(というより日本人以外の人々)はよっぽど自分に非がある場合を除いて謝ることはしないようで、簡単に謝罪する私がおかしいようです。

結果的に自分に非があったとしてもいかに不可抗力でその結果に至ったのかしっかり言い訳をしろと彼にはよく言われます。鑷子が落ちたなら「今日は重力が強いからだ」といってみたり?
いつかかれにからかわれないよう言い訳するだけの語彙を身に着けようと思います。

2件のコメント

  • SO 2018-02-03 at 6:40 AM

    アメリカの人たちも意外とSorryと言う(結構使う)印象です。
    直介の看護師さんや一般病棟の看護師さん、PA、NPさんも言いますね。
    私も術中に機械落とした時や、細かいミスした時にAttendingにSorryと言ってしまう癖は抜けません。

    • 内藤 志歩 2018-02-04 at 3:26 AM

      大平先生
      ありがとうございます。日本にいると言い訳するな、謝りなさいと言われ、こちらではその逆。どっちつかずな自分が歯がゆいです。

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