今週のまとめです。先週の終わりに、今週は積極的に自分にできる範囲を広げていこうと決意したものの、そんなにやれなかった週でした。簡単に言えば留学の中だるみの週でした。ですが留学中の一つの目標としてPAさんのお仕事を覚えてできるようになる、という高い目標ができました。
6日目
ダヴィンチの見学でした。三尖弁の弁輪形成と僧帽弁置換の手術でした。画面上で見ているとスイスイ進むので簡単そうだなと思えるのですが、自分でやると全然進まないんでしょう。(これ書きながら留学中にダヴィンチいじって縫合など練習する、という目標を思い付きました。来週やってみようと思います。)
7日目
肺移植を見学させていただきました。こちらの心臓外科医局の中でも少し厳しめな韓国人のテイ先生がメインの術者だったため、術野には入れませんでしたが(以前、君は免許持ってないから術野入っちゃダメと言われたことがあります)、術野の周辺でウロチョロしていると手術しながらテイ先生が簡単にレクチャーしてくれたので、やっぱりいい先生でした。
8日目
この日は北原先生と太田先生のHM3植え込み術に加えて、心臓移植の術野にまで入らせていただきました。東大病院で心臓移植の手術を見学させていただいたことは何度かありましたが、術野に入らせていただいたことは無かったので、さすがに少し緊張しました(別に見学しているだけですが)。取り出したばかりのレシピエント心はあたたかかったです。夜は日本からいらっしゃった4年目の先生とノースウェスタン大学で働かれている先生方と北原先生とでシカゴピザを食べさせていただきました。前評判通り、そこそこ美味しかったです。
9日目
太田先生に連れていただき、TAVRの見学でした。TAVRは術後の房室ブロックのリスクがAVRよりも高いこと、石灰化した大動脈弁を壁に固定するので大動脈部により冠動脈閉鎖のリスクがあること、上行大動脈と大動脈弁の向く角度の違いから置換弁をそのまま拡大してピッタリはまらない場合があること(この日の手術でもピッタリはまっていませんでした。)などについて教えていただきました。手術後、循環器内科医がエコーを当てているときに、こっちはエコーのスペシャリストがいてあいつらエコーの読影とかそんなできないねん、とおっしゃっている太田先生が印象的でした。
10日目
北原先生に付いてCABGの手術野に入らせていただきました。常日頃、外科医として腕を磨くには、「やってみて」と言われたときに「どうやってやるのですか」と聞くようではダメ、それより前に見て学んでおき、自分なりにやってみて先生から修正してもらう、というやり方じゃないと教える方も教える気にならない、そういうところで外科医としての技術の差が出るのだ、と言われていたので、そういう視点で見学していたつもりでしたが、先生から電気メスで止血して、と言われたときにまず電気メスの持ち方からモタついてしまったことにはさすがに深く反省しました。またこの日に留学中にPAさんのお仕事をマスターするという目標ができました。
11日目
オレンジを頭頂に乗せて精神統一すると集中力が上がるという記事を読んで実践。30分後には昼寝してました。
12日目
先生方にいただいたDutyの一つである論文に挑戦した一日でした。かなり四苦八苦といった感じです。絵はときどき観光名所を紹介するような記事にも出てくるシカゴ大学の図書館です。AIが管理する図書館として有名のようですね。
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