step up

2017-04-08

留学先で任せてもらえる手技に関してはかなりの幅があると思います

日本にいればきっとそろそろ内胸ハーベストが板につくくらいの学年なんだと思うと外国で修練を重ねることが本当に外科的修練につながっているのか、という疑念に心をさいなまれることがあります

一方でアメリカに留学された先輩は卒後5年で渡米し留学2日目に内胸ハーベストを任されたとおっしゃっていました。

日本のようにチャンスを与えていただくのをじっと練習してまつ、というのはドイツではどうやら違うようで、自分はこれがしたい・これができると主張して手技を勝ち取っていくのがこちらでの正解なようです。ハンブルクに異動後1年たってようやく第一助手が定位置となり正中切開を任せてもらえるようになってきました。閉創しか任せてもらえずぐっとこらえる日々が続き、カニュレーションや内胸ハーベストを任せてもらえるのはいったいいつになるものかとはるか遠くを眺めていましたが、ようやく開胸からカニュレーションを任されました。数人の上級医からは帰国するまでに大動脈弁置換くらいの執刀は何例か指導しようと声をかけてもらえました。最近になりようやく待機要員として名前を勤務表に挙げてもらえるようにもなりました。

主張をせず、ひたむきにただじっと頑張るという侍スタイルはヨーロッパでは通用しないのかと思いながら主張できないでいる自分に落ち込む日々でしたが、頑張っていれば見てもらえているのかもしれないことに喜びつつ。

写真は帰宅途中にさく桜?です。日本よりも開花は早かったようです。

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