以下、病棟で働いている看護師さん（淺川真由美さん）に書いて頂いた文章です。他にも興味があることがあればmayuminasakawa@gmail.comにメールを送ってみて下さい。

12日にあったストライキですが、誰一人として看護師のストライキを経験したことがなかったため、当日まで皆どうなるのか不安で、段取りを進めていました。

前日まで、看護師長は患者さん一人ひとりに事情を説明し、なるべく理解を得られるよう努めていました。それを聞いて怒りだした患者さんもいたそうです。

ここの病棟は8時間勤務の三交代と12時間勤務の二交代のスタッフがいます。通常、患者数35人に対し、日中は看護師10人、夜は6人体制です。患者数を減らし、ストライキ当日は、日中6人、夜4人の看護師を確保する計画だったため、すでに決まっていた勤務表を組みなおし、誰が来て誰が来ないのか、最後まで調整をしていました。ストライキ当日に勤務していた同僚に話を聞いてみると、当日勤務する看護師には、「患者さんの安全を守るための最低限必要なこと」のみするように、と、お達しがあったそうです。看護師がすることはバイタルサインの確認、配薬と、どうしてもしなければならない看護処置のみ。当日はボランティアが配属され、ナースコールへの対応や、排泄・シャワー介助を担ってくれ
、患者さんとその家族も協力してくれたため、普段より静かで何事もなく終わった、とのことでした。

このストライキ騒動で、看護師の給料が3％上がったこと以外はほとんど進展なく、これからも交渉が続きそうです。