ある日、肺移植がありました。
夜中から移植が始まるわりと最悪パターンでしたが、今回からPAが参戦することになりジョンGがいたためややイーブンに持ち越した感じです(いつもは僕と若手アテンディングのテイだけ)。麻酔科レジデントはスコットという名前のなんか見るからにできなさそうな感じの人でした。できなさそうな見た目の人は親近感が沸いて好きなのですが、ただ、手術終わってからの点滴類の整理からベッド移動、退室までの手際のよさを見ると、意外と彼はできる人なんではないかできなさそうな雰囲気をかもし出しているだけなのではないかという疑いがうまれました。
手術終盤、いつものように胃管Tubeを十二指腸まで入れる地獄の時間が始まりました。今回は地獄の門番である幽門(胃と十二指腸の間の門)がかなりきつめで、なかなか胃管を通してはくれませんでした。徹夜明けのためテイもなんか変なテンションになってきたのか10分くらい幽門と格闘したのち「カモーん」と叫びだしました。スコットもへらへらしながら「ヘイ、カモーん」と答えていました。30分ほど格闘した末に幽門をなんとか通過した瞬間にテイが「へい、もうバージンとは言わせないぜ」と言い放ち、スコットが「へーい」と答えていました。どこの国でもみんな下ネタ好きなんだな、と思いました。手術は終わりました。
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