ある日、心臓移植と肺移植がありました。
夜通しの心臓移植を終えて一息ついているとエクモの連絡があったのでエクモを入れました。その後肺移植が控えていたのでちょっと休もうかな、と思っていたらテイ(若手アテンディング)から「ちょっと話があるけんのう」となんだか男らしく声をかけられました。めんどくさ、と思いながら話を聞いていたのですが、どうやら今後の僕の就職先についての話でした。今のところシカゴ大学に残る、クリスチャン病院(ワシントン大学の関連)、ワシントンDCの病院に行く、という3つの選択肢があるのですが、テイは客観的に考えると僕はシカゴ大学をでて他のところに行ったほうがいいと言っていました。僕がいなくなって一番困るのがテイだと思っていたので、自分の利害を一切無視して外に出たほうが僕のためだ、と言ってくれたテイはいつもより少しかっこよかったです。
話が終わった後、「とりあえず午後の肺移植に備えて仮眠とっておきな。俺も少し仮眠を取るから」と颯爽と去っていきました。テイは別に心臓移植に夜通し入っていたわけでもないので仮眠とる必要ないんじゃ、と思いましたが、とりあえずかっこよかったのでその事実には目を伏せました。肺移植している時のテイはすこぶる元気でした。手術は終わりました。
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