ある日、ロボットで冠動脈バイパス術をして、その後小開胸の大動脈弁置換術をするという、どうしても正中切開をやりたくないロボット 外科医の真骨頂みたいな手術がありました。
ロボット を含め小開胸の欠点はなにか起きた時に困ることなんだと思います。その日もロボットバイパス中に心室細動になって困りました。胸が開いていれば除細動できるし心臓マッサージできるし簡単に人工心肺始められるしでそんなに困らないのですが。また、完全内視鏡下のロボットバイパスの場合、除細動するとなったらロボットアームを外して離して、虚脱させていた肺を膨らまして、などいくつかのステップを踏まなくてはならず、本当にその手術を理解しているチームが周りにいないと大変なんだと思います。その日の外回りのナースはそもそも除細動のスイッチのいれ方もわからない感じだったので、急いで手を下ろして除細動機を操作しました。心臓が動き出すとその後は何事もなかったかのようにバイパス、AVRをやはり予定通り小開胸でやっていました。ロボット 外科医すごいな、と思いました。
4件のコメント
LADをスネアしたらVFになりました。
なんか普通の理由やな
いや、普通ですよ。
なんでVFなんの?