お邪魔いたします。影武者変態です。
何事もちょうどいいのがちょうどいいと思うんですよね。
小学校の時は、ジーンズの半ズボンかジャージ。中学校の時は制服かジャージ。高校の時も制服かジャージ。大学の時は変なオレンジ色のトレーナーかジャージ。医師になってからはほぼ常にスクラブ(オペ着)。 アメリカに渡ってもFellowのうちはずっとスクラブで過ごしていました。ついで昔から家にいる時はジャージで寝る時もジャージ。今までの人生の大半をダルダルな服で過ごしてきました。アメリカではAttennding Phycian/Surgeonはスーツで常にビシッと決めるのがトレードマークみたいな文化があります。私も一応この文化に則ってアテンディングになった最初の2−3週間は頑張ってスーツで過ごしていました。でもやはり慣れないこともあり、しんどくなってきたので、あっさりとスクラブに切り替えました。幸いチーフや同僚はあまりそう言うことは気にしないのでなんとなく私はスクラブな人ってことで定着してきました。ただスクラブ姿で患者さんに話をしても外科医と思われないことが多々あり、以前月岡先生の投稿でもありましたが、手術の話をして同意を得た後、「で、外科医はどの人?」と聞かれることが頻繁にありました。仕方ないので最近は週に一度の外来の時だけはスーツを着て外科医っぽく振舞っています。スーツを着ているとやはり苦しくてますます外来診療が嫌いになっていました。
嫌いなことや苦手なことをマイナス思考で行うと心身ともに疲れてしまい何も生まれないので、やはりどんなことでもマイナスの事柄をプラスに変えることが大切だと思います。嫌いなもの自体を好きになるのはなかなか難しいので、並行して好きなものを伴走させることにより嫌いなものを緩和する方法がいいのではと考えました。つまり外来診療に対して、スーツに楽しみを見つけることでプラス効果を生み出そうってことです。しかしスーツ自体に苦手意識を持っていたのでどうしたものか考えていたところ、三菱京都病院の山下先生やノースウェスタン大学のチタルくんとスーツについて話す機会がありました。彼らはスーツをビスポーク(オーダーメイド)で作りある種のこだわりを持っていました。ちゃんとスーツを仕立てれば着ていても全く苦しくないので是非作るべきだ、と熱弁されました。
「でも、お高いんでしょ?(・ε・`)」
「そんなことないです、生地によってピンキリですけどリーズナブルです!(๑•̀ㅁ•́๑)✧」
ってことで作ってみることにしました。アメリカのそれはちょっと信頼できない感があったので、日本に一時帰国した際、チタルくんオススメの店に行ってきました。本来なら最低でも2回はお店に通ってサイズを調節したいとのことでしたが、日程に限りがあったので、そこをなんとか一発勝負でお願いしますと無理を言ってやっていただきました。届いたスーツですが、ものすごく良い!サイズもぴったりで着ていても苦にならない。対するお値段もお手頃で納得の価格。こんなことならもっと早くに作っておけばよかったと思いました。おかげさまで最近は楽しく外来診療しています。まあ外来が嫌いなのは変わりませんけど。
スーツを着るときのもう一つの関門は革靴だと思います。あってない靴を履くと足が痛くなって、実は関係ないのにスーツを着ることを嫌いになったりします。長く履いていると革靴が馴染んできて自然と履きやすくなる、って昔言われたことがあります。私は今2足持っていて、長く履いている方は大分足にフィットしてきていますが、新しい方はまだまだです。革靴がちょっと履きづらくてしんどいので嫌いってのをカバーするために靴磨きを好きになって相殺しているので今はイーブンなのでいいのですが、よくよく考えると靴が自分にフィットするようになるまでしばらく我慢して履き続けるってなんやねん、ってなりますね。スーツの例に習うとやはりビスポークがいいのでは?!調べてみると、色々ありますね。ビスポークの老舗ジョン・ロブなんていい感じですが、近年は日本人の作る革靴が世界のトップレベルになってきているとも言われているようです。色々調べまくった結果、福田洋平さんと言う靴職人の方にお願いしたいなあと思うようになりました。しかし、問題はちょっと値段が、、、そして靴の場合はスーツと違って本当に何度か店に通わないといけないみたいです。何よりも福田さんのところは人気がありすぎてオーダーを取ってもらうのに2年待ちらしいです。是非注文してみたいのですが、もうちょっと研究して考えたいと思います。その間に貯金したいと思います。
よくよく考えれば、手術って究極のビスポークですよね。。。もちょっと給料あげてくんないかなあ◟(๑•́ ₃ •̀๑)◞
では変態先生(ビスポーク革靴おごってください)、ブログの更新よろしくお願いいたします。
どうもブログを守る会 会長 太田。(後援者募集中)
6件のコメント
太田先生
御無沙汰しております。先生が私と話した内容を覚えてくださっていたことに感激したのと同時にせっかくの先生とのお時間につまらない話をしてしまったのではないかと後悔の念を覚えました。。。
先生の「オーダースーツ+革靴」姿を拝見するためには、国際学会での発表が必要条件ですので来年のAATSは無理でもmitral conclaveへの参加を目指します。
その際は先生のビスポーク談義楽しみにしております。
とりあえず再来週の胸部外科に参戦します。
とりあえず再来週の胸部外科に参戦します。
ではお見掛けしたらお声掛けさせて頂きます。
変態影武者先生 僕はアテンディングになった時は、家からスーツで決めて車で通勤していました。でも3ヶ月で耐えられなくなって、今は自転車通勤です。最近はロードバイクに飽き足らず、電気自転車まで手を出してしまいました。電気自転車は本当にすごくて革命だと思います。僕の場合、スーツが耐えられないのではなく、車が耐えられないのです。距離はたった5マイルで歩いてもいいような距離を車を使うことの無駄とアホさ加減に耐えられませんでした。スーツで自転車には乗りたくないので、病院到着した瞬間無駄にビシッとスーツで決めています。オフィスにクローゼットがあり、スーツとシャツが大量に保管してあります。
牛角先生。話の流れからすると自分の好きなようにカスタマイズした車を買うといいってことになるんでしょうか。まあでも嫌いなものは嫌いでしょうから、どうせならロードバイクを極めるなんてどうでしょうか?S Works Vengeとか買ってみてください。で、飽きたら私にください。