旭川医大での日々 から一時帰米

2018-10-24

アメリカに戻るまでの間、旭川で働いていましたが、一旦マンションに置きっ放しの荷物を引き払うためにシカゴに戻ることになりました。

突然旭川で働かせていただくことになったのですが、スタッフの皆さんはぼけっとただ歩いてるだけの僕をやさしく見守ってくれました。たまたま人が少なかった時には冠動脈バイパスや大動脈解離の手術を執刀させていただく機会もいただきました。紙谷教授には「アメリカで修行してきた実力を存分に発揮しろ」「格の違いを見せてくれるのが楽しみだ」と無茶苦茶ハードルをあげられましたが、手術はなんとなしに終わりました。結論としては2年修行してもそんなに変わらないね、というやや涼しげな感じでした。日本で手術をすることはないと思っていたので、渡米前に非常に貴重な経験となりました。

旭川医大は若い心臓外科医もぞくぞく増えてきており、紙谷教授以下は僕と同世代からその下の先生がメインで診療にあたり、手術の執刀も紙谷先生の万全たるオーガナイズのもと行っており、とても素晴らしいシステムで成り立っていると思います。ある週は心臓大血管手術6例中、2例を8年目、3例を11年目の医師が執刀して、教授は1例行うという素晴らしいバランス感でした。もちろんパーフェクトな組織やチームというものは存在しないですが、こと手術の修練を積むという観点で言ったら、旭川医大は素晴らしいところです。これは旭川で働かせてもらったからそのお礼で言っているわけではありません。決して。

写真はトリトン。旭川医大近くにある回転寿司屋で美味しい。ここに来るためだけに旭川に来てもいいくらい美味しい。

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