盛り上げていきたいと密かな野望を持っている、吉竹です。
昨年11月にinterviewを受けてから、書類関係などの遅延もあり、今年8月下旬に渡米し、9月から仕事が開始となりました。Rochester University Strong Memorial Hospital の小児心臓外科でフェローをしております。
ロチェスターはアメリカ合衆国ニューヨーク州北西部、オンタリオ湖岸に位置していて、北海道の緯度よりもはるかに高く、1年の半分が冬という、鬱になるには絶好の気候です。
元々はコダックが本社を置き、はたまたゼロックスの創業の地でもあったり光学の分野はとても有名なようです。日本人が多数いた時期もありました。が、現在は数えるくらいしかおりません。
ここロチェスター大学の小児心臓外科医であるGeorge AlfierisはNY州の上半分(upstate)の地域で唯一の小児心臓外科医であり、主要3都市(バッファロー、シラキュース、ロチェスター)から患者を集めています。
自家用ジェットでこれらの3都市を飛び回ったり、テレカンファレンスを行い、綿密な連携を取っています。
年間の開心術症例数は300件程度あり、全ての手術をPhysician Assistant (私が来るまで20年近く)と2人で行っていました。彼は日本でこそ知られておりませんが、こちらの地域では非常に高名な方です。
実際の手技は、一手一手がとても、丁寧で確実です。ポンプ離脱後もほとんど出血しません。術後再開胸止血は20年近く無いそうです。全て自分一人で術野を操作するように展開するので,、お・も・て・な・し前立ちをしにくい環境なのですが、これはこれでとても勉強になります。
また全ての手技のステップが均一化されており(常に同じ操作、同じ言葉かけなど)、非常に理解しやすいです。
Each step perfect, Each stitch perfect, then whole operation perfect.
速さは必要無い。完璧であることが、小児心臓外科医には必要であると、いつも教えられています。
まだ仕事が始まったばかりですが、何か気になること、聞きたいことなどありましたら、ご連絡お待ちしております。
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