チームWADA学生部(仮)〜フォロー制度とヒポクラテスの誓い〜

2018-10-26

こんにちは、学生の星です。この度は對馬くんと一緒に学生部ブログを書かせていただくことになりました。今回は学生部ブログ第6弾です。今回は僕の大学で行われているフォロー制度についてです。

 

その前に先日はドラフトでした。僕は小さい頃から西武ファンなので今回の松本選手一本釣りには思わずテレビの前でガッツポーズしてしまいました。今年の西武は辻監督の下、守備中心の堅実なチームになるかと思っていましたが、結局山賊打線と言われる強打のチームとなりました。一方でチーム防御率はリーグ最下位とかつての松坂がいた頃の投手王国とはかけ離れてしまっていて少し悲しいです。特に西武のリリーフは豊田清以降、勝利の方程式を確立できていないような気がします。

 

すみません。話が脱線しました。僕の大学では国家試験対策としてフォロー制度というものが行われています。これは学生が協力して国家試験の模試の成績が悪かった人をマンツーマンで教えてあげるというものです。この時、教える人をフォロー、教えられる人をフォロワーと呼びます。僕も先日フォローをお願いされ、部活の元先輩に週1ペースで勉強を教えています。

 

このフォロー制度で注目すべきなのは、フォローに給料が1円も出ないことです。初めにこの話を聞いた時、お金ちょっとくらいくれてもいいのに、とも感じたのですが、ここで僕はふと循環器のポリクリで著名な先生がおっしゃっていたことを思い出しました。

 

「僕が教育をするのは、ヒポクラテスの誓いに『持ってる知識は無償で下の者に与えろ』みたいなことが書いてあるからなんですよ」

 

そうなのか、まあせっかく医者になるし、改めてヒポクラテスの誓い読んで見るか、ということで確認してみました。確かに「持ってる知識は無償で与えなさい」的なことが書いてあったのですが、僕はふと気になる文章を見つけました。

 

I will not use the knife, not even, verily, on sufferers from stone, but I will give place to such as are craftsmen therein.

=結石を切り出すことは神かけてしない。それを業とする者に任せる

 

なんでここだけ急に泌尿器科の話になるの?手術したくないってこと?ヒポクラテスの誓いってヒポクラテス先生の契約内容の話なの?とかなり違和感を覚えた僕はさらに調べてみました。すると以下のような説明を見つけました。

 

大槻版ヒポクラテス全集には膀胱の語はない。脚注によると、結石には専業の業者が存在したとある。当時、手術をせず血を流さないと主張したのは、ピュタゴラス派医師群となっている。(同書、第一巻、579頁~) 全集の『誓い』以外の内容に、外科的処置の記述は少なくない。怪我や疾患の診断、重症度判定、手術の適応、手術時期、手技の安全対策、合併症などが記載されている。第一巻、『頭部の損傷について』283頁~ほか その内容から、手術を行ったのは明らかで、結石に関しては、現代では推し量れない理由による、分業と考えるのが妥当。 また、全集では「砕石術」の用語はなく、「切開手術」となっている。(同書、第一巻、『誓い』)

(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%3A%E3%83%92%E3%83%9D%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%AA%93%E3%81%84

 

要は「できないことはやらないで、きちんとできる人にコンサルしようね。分業しようね」ということのようです。とりあえず来年からは医師として自分でできることを増やしつつ、コンサルの判断がきちんとできるように、一生懸命頑張っていきたいと思います。

 

以上、大谷翔平世代の星でした。

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