病院のトイレの個室で用を足していたら、隣の個室に駆け込んできた人がいました。
その人は勢いよく用を足して、すごくほっとした様子でした。続いてトイレットペーパーをカラカラする音が聞こえてきました。不思議なことに、なかなかそのカラカラ音が終わりません。むしろ、段々強くがむしゃらな感じになってきます。しまいには、息遣い荒くガシャガシャし始めました。
私はこれはと思い、躊躇することなく、私の個室にあったトイレットペーパーを個室間の下の隙間からそっと差し出しました。すると、「オーマイゴッシュ!サンクス!!オー、ゴッド!!サンクスアロ-ット!!!神は試練と救いをなんたらかんたら。。。(紙だけに?)」と言って受け取ってくれました。
こちらの人達は普段何でもかんでも形式的に「サンクス」と言うのでその重みに疑問を抱いていたのですが、この時のサンクスは本物のサンクスでした。そして、間違いなくこの5年間で言われたサンクスの中で一番のサンクスでした。
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