こんにちは、学生の星です。この度は對馬くんと一緒に学生部ブログを書かせていただくことになりました。今回は学生部ブログ第8弾です。今回は前に予告させていただいたアメリカのラーメン二郎についてです。
アメリカのラーメン二郎、とは言ってもラーメン二郎そのものがあるわけではなく、正確にはラーメン二郎によく似たお店、いわゆるインスパイアのお店です。名前は「夢を語れ」といいます。場所はボストンの中心から少し離れたところにあり、地下鉄の駅から歩いていけます。知り合いの方曰く、京都にも同じ名前のお店があるとのことなので、そこの姉妹店なのかもしれません。
僕も3月にボストンに行った際に話を聞き、早速行ってみました。まだ開店前だったのですが店の前にはもう数人の列ができていました。これが開店時間になると人種問わず20人ほどの列になっていたので現地での人気も絶大のようです。
入店するとすぐに注文を聞かれます。メニューはノーマルとブタ(チャーシューがちょっと多い)の2種類です。僕はノーマルを選択しました。するとマーク・ザッカーバーグ似の店員さんが「夢を語りますか?」と聞いて来ました。メニューをみると「夢を語る=無料」と書いてあります。「あ、これはスマイル無料的なノリで、あってないようなメニューか」と思い、よくわからないままYESと答えると謎の立て札を渡されました。
そして着席。席は5人掛けくらいの長椅子が並行に3つほど並んでおり、ラーメン屋というよりかは学校の教室に近いものがありました。
ラーメンが出来上がったようです。ラーメン二郎を食べたことのある方ならおなじみの「コール」ですが、ここでは完璧に再現されていました。店員さんが日本のそれと全く同じ動きで「ニンニク入れますか?」と英語で、あるいは人によっては「ニンニク イレマスカ」と拙い日本語で聞いて来てくれます。感動のあまり僕も「ヤサイマシマシニンニクアブラカラメで!!」と早口で言ってしまいそうになりましたが、難しい気がしたので一言YESと答えました。
ラーメン自体はまさに二郎そのものでした。僕がよく行く目黒店に近く、とても美味しかったです。アメリカでこの味をきちんと再現できているのは本当にすごいことだと思います。
食べ終わる頃になると、ザッカーバーグ似の店員がみんなの前で「すみません、皆さん聞いてください!」と大声でスピーチを始めました。
「みんな、今日は来てくれてありがとう。これからみんなに夢を語ってもらうぜ!一人ずつ立って大きな声でみんな夢を語ってくれ!そしたら俺たちは掛け声を叫ぶぞ!スープを全部飲んでたらパーフェクト、半分だったらグレイトだ!みんな準備はいいか!!」
え???
立て札を持った人たちが一人ずつ英語で自己紹介と夢を語り始めました。「え?なにこれ?まじで語るの?」と状況がよくわからないまま僕の番になってしまいました。
「えーと、勇気っていいます、医学部生です、外科医になりたいです」
周りから割れるような拍手。狭い店内に響き渡る「パーフェクト!!!」の叫び声。夢語ってるし、スープ全部飲んだの店内に知れ渡ったし、英語で緊張してるし、色々な感情がないまぜになって、結果的にすごい恥ずかしかったです。
前に何かで「アメリカでは小さい時からみんなの前で発表をする機会がたくさんあるのでプレゼンやスピーチが上手」と聞いたことがあるのですが、これもその文化の延長だったのでしょうか。僕はちょうど1週間ほど前にもNYでこれと似たような経験をしていました。
次回に続きます。
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