お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。
最近ごく稀に講演を頼まれたり、留学を志す熱い(時には暑苦しい)先生方と話をする機会があります。大概はずっとしょうもないことをしゃべってます。しかしたまに真面目な話題を振られると、このブログでもたまに言及していますが、具体的な目標を設定する大切さを説いています。これは単純に10年以上アメリカで四苦八苦してきた私自身の経験に基づくものです。特に1−3年後に自分がどのような場所でどのような仕事をしていたいかなど中期の目標の設定は非常に重要だと思います。1年後のポジションが全く白紙で失職の恐れを常に抱えるアメリカと、仕事内容に文句を言わなければほぼ一生外科医として安泰の日本とではこれを同様に扱うのは無理かもしれません。中期の目標を具体的に設定しその達成のために今すぐ努力を始めなければ、家族もろとも路頭に迷うことになりかねないアメリカのこの状況は、だからこそ面白くやりがいもあり、目標設定の大切さと、目標達成の喜びを教えてくれているように思います。目標設定、目標達成の繰り返し。もちろん挫折することも多々ありますが、細かな目標達成の喜びは今ではちょっとした癖になっております。1年後の今日、どのような外科医になっていたいか?そのために今具体的に何をしているのか?この質問に対し、具体的に即答できる人はどのくらいいるのでしょうか?国や地位を問わずこのような目標の設定、達成は可能であり重要だと思います。
写真:昨年の暮れか今年の初めくらいだったと思います。北原先生が、このブログに私も投稿してみてはどうか?と提案、依頼をいただきました。始めるにあたり目標を設定しました。その目標はまだ達成されておりません。ちょっとハードルが高すぎるかなとも思っておりますが、鋭意努力しております。それとは別に、先日北原先生から、「武部先生が先生の投稿がないので寂しがっています。できれば書いてください」と言われました。すこぶる多忙な時期でしたが、そういうことであればと一念発起し、普通に書けばいいのにまたまた目標設定してしまいました。
太田「じゃあ、10個いっぺんに投稿するわ」
北原「なんでですか?!」
太田「いや、その方がいいやろ」
北原「いや別に例えば5個も書けば多すぎるでしょ」
太田「5個なんて意味ないよ」
北原「まあよくわかりませんけど」
太田「全然違うよ、このブログのサイトをよく観察すると、最初のホームページでみんなの投稿が並ぶ画面あるやろ。そこは10個ごとにページが変わるシステムやで。つまり10個いっぺんに投稿すると、その画面中、全部僕の投稿ってなるわけ」
北原「はあ、まあすごいというか、気づきにくいというか」
太田「まあちょっとした大人買いみたいな感じ」
北原「まあよく意味わかりませんが、もう止めませんのでお願いします」
太田「先生も目標設定クラブに入会する?」
北原「今のところ大丈夫です」
武部先生。現在確認されている全国31人のブログ読者の先生方でも、おそらく誰もダラダラ長い10個全部読破してくれないと思うので、先生は責任を持って全部読んでね。
2件のコメント
太田先生がよろしくお伝えくださいと言ってました。
West Virginia大学の村下貴志と申します。いつもこのブログの記事を楽しく読ませていただいています。
太田先生、以前学会でお会いして以来、ご無沙汰しています。私は最近なんとか契約を1年間更新することができましたが、一年一年残留することで精一杯で、なかなか中長期の目標を立てることができていませんでした。将来の目標のために今自分が何ができるかをよく考えたいと思います。
先生のお言葉は一つ一つが身にしみます。またご教授お願いします。