21 #どれだけのミスをしたかを競うミス日本コンテスト

2019-04-05
題名:「学会中した判断ミスにより、泣き寝入りした話」
とある学会での事。
心臓血管外科専門医更新の為に必要となってくるであろう、「指導医クレジット」がその学会で発行され、とあるセッションを受講すれば、いただけるとの事。
あれはたしか、学会最終日の午前中最後の企画で10時からの開催でした。
企画の内容は、「心臓血管外科医の働き方改革」という、我々の職場の未来はどういうビジョンで作られていくのだろうか?と、興味を惹かれる内容で、楽しみにしておりました。
心臓血管外科学会のクレジット発行はいつもアナログ形式で、会場入り時に用紙を貰い、退出時に、名前などの情報を記載した用紙を回収するといったものです。
学会会場へは午前9時頃には到着しており、会が始まるまで他の演題を聞いたり、書籍を立ち読みしたりと暇をつぶしておりました。
会場の準備も整い、そろそろ入場可能となったときの事です。
私は、その学会へは前のりしていたため、最終日ともなると連日の飲みすぎによりおなかの調子も悪くなっておりました。
 
参加予定の企画は2時間を予定しており、終わったら、すぐにランチョンセミナーです。
ランチョンもいい席を取りたいですし、2時間の間はさすがに我慢できないと判断し、思い切ってトイレに行くこととしました。
寒い時期の学会で、沢山着込んでおり、最終日で荷物もやや多めで、機動力は落ちております。
トイレも、セッションとセッションの間なので、少し混雑しておりましたが、個室も2つくらいは空室で、比較的すんなり入る事ができほっとしました。
荷物や、上着などを丁寧に脱ぎ、さあ準備完了と安心して用をたそうとしておりましたが、寝耳に水?ならぬ、おしりにお湯がかかってきました。
普段、というか、ウォシュレットを使用しない自分にとって、おしりにお湯をかけられるという行為は、初体験で、びっくりというかパニック状態です。
術中に送血管が外れた時と同じくらい、何から対処したらいいのかわからない、パニックゾーンです。
まず校門を閉め、見慣れないウォシュレットのコントロールパネルが壁についていることを認知し、どれを押せばいいのかともわからず、「止」ボタンを連打しました。
すると、間もなく、お湯攻撃はやみましたが、相手はそれでもあきらめず、再度攻撃してこようとしてきます。
敵は攻撃前に「ピピ」とか音を出してから数秒のタイムラグを経て攻撃開始してくるようです。
攻撃が少し止んだ段階で、少し冷静に状況判断ができるようになってきましたので、状況の分析に入りました。
おそらく、ウォシュレットのリモコンが壁掛け式?なので、近隣の個室の人が使用している電波が飛んできて作動しているようでした。
つまり、隣の人がウォシュレットを使用しようとボタンを押し続ける限り、僕は用をたせないわけです。
しかも「止」ボタンを押し続ける必要があります。
ここで、今後の方針について検討しました。
1、隣の人がおしり洗浄をあきらめるまで「止」ボタンを押し続ける。
2、「止」ボタンを連打しつつ、濡れたおしりを拭き、別の個室に入る。
→これは、リスキーで、別の個室が安全という保障は無い。
3、ウォシュレットを受容し、用を済ませ、さっさと会場入りする。
→おしりから攻撃を受けて、出るはずも無い。ので却下。
おしりからお湯をかけられ、頭に血が登っている状況で、冷静な判断はできませんでしたが、私は戦うことを選択し、1を選びました(すでに頭は戦闘モードです)。
しかし、相手もなかなかしぶとく、攻撃は止みませんでした。
おそらく数分間の攻防?だったと思いますが、ようやく隣の方もおしり洗浄をあきらめてくださったようで、お湯攻撃は無くなりました。
しかし、一旦、括約筋がmaxで締まった後に再度出そうと思ってっもなかなか出ないのが、生理現象の困ったところです。
しかし、2時間の企画、今の時間に行っておかないと、また腹痛の波が来たら困ると思い、しっかりと用を済ませました。
変な体験をしたなと思いつつ、会場入りすると、もうすでに始まっており、受付用紙?の配布も終わっているようでした。
受付が終わっているのなら、会が終了して、用紙回収の際に交渉してみようと思い、しっかりと「働き方改革」を学び、さて、会場から出て、用紙回収の受付の人に
「用紙配布が終わっていたので、もらえませんでした。」と伝えると、「受付開始から10分で締め切りました」と、塩対応されました。
少し遅れただけなのですが、、、と伝えましたが、そういう方針なので、、、と、また冷たくキッパリと断られました。
先ほどのお尻のお湯の方が暖かいと感じるくらい、冷たく感じました。
もはや、言い訳の準備をしておらず、トイレでの攻防の話を知らない人に言いたくもないため、泣く泣く「指導医クレジット」の単位をあきらめました。

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