ある日、ハートメイト3後の心臓移植がありました。ジョンSとニューpa候補のアレンが手伝ってくれました。アレンはあまり経験無いみたいですが、割と手伝うのが上手というか、今までシカゴ大学に来た新人の中では群を抜いて今後伸びて行く可能性が高い感じの人でした。手術は肺動脈を剥離しすぎたところが止血中に裂けて大変でしたが、なんとなく終わりました。
結構いろんな国から見学の医学生さんが来ます。レジストラにランダムに割り当てられます。 数か月前に約一カ月間、ヨーロッパ(非英語圏)から透き通るような美人の医学生さんが見学に来て私に割り当てられました。どこまで手技をやらせていいのかわからなかったので、そういうルールに詳しい事務員のシルビアに聞いてみたら、「ユースケの自由だよ」と言われました。そもそも冠動脈がいくつあるかも知らない学生さんにどれくらい…
先週、オーストラリア・ニュージーランドの心臓胸部外科専門医試験の結果発表がありました。 以前ブログでも書きましたが、この試験はものすごく難関です。心臓胸部外科のトレーニングプログラムに入ることができるのが100人中5人くらいで、その選ばれし者達(トレーニーといいます)が6年間トレーニングを受けてやっと専門医試験を受ける資格を得ます(今までに5人のトレーニーと仕事をしましたが、皆物凄く優秀です)。今…
先日の夜のオンコールはとても忙しくて、夜中もコンスタントに電話が鳴りました。 やっと落ち着いたかなと思った朝6時半に病棟から電話がかかってきて、「The patient in room 2D has absconded!」と言われました。恥ずかしながらその単語を知らなかったので、「それどういう意味?」と聞いたら「失踪したってことだよ」と教えてくれました。退院間近ではあったものの、日本だったら結構騒…
珍しく金曜日が静かに終わったので(おそらくテイがいないから)、大学の近くにあるしんじゅすしという日本食レストランでラーメンを食べ、その後に映画館でオーシャンズ8をみる計画を立てました。なぜかしんじゅすしが激混みで早速計画が崩れそうです。 ところで、バンクーバーに行くまであと4日となりましたが、もちろん現地に留学している女子や働いている人からの連絡はありません。やはり、知らない人に連絡…
ある日、僧帽弁とバイパスの手術がありました。午後にはジョンG(PA)を解放しなくちゃいけない、という理由で朝から超特急モードでチーフが手術をしていました。バイパスまではするするといってたのですが、僧帽弁の視野がめちゃくちゃ狭くてめっちゃ苦労してました。最終的には小さな声で「ファックミー」と漏らしてました。Fワードが出るということは相当きていたんだと思います。 その後成人先天性の緊急心嚢液ドレナージ…
ある日、ロボット冠動脈バイパス手術がありました。シカゴ大学のロボ外科医はバイパスの時ほぼ全ての末梢吻合を自動吻合器で行います(内胸しか使わないので末梢吻合しかないですが)。c-port flex A anastomotic connector とかいうカッコいい名前がついてます。学会とかでc-portって言っていいのか、flex Aがいいのか、anastomotic connectorがいいのか悩…
こんにちは。学生の星です。北原先生のリクエストで3月より旅行記を書かせて頂いております。 先月中旬ごろ、デトロイトの医学生でコロンビアで高山先生と研究をしていたというポール君が東京に来ました。夜9時に羽田に着いたポール君から「時差で眠くないから今から寿司を食べようぜ」と連絡があり、深夜2時に渋谷のすしざんまいに行くという初めての経験をしました。恥ずかしながらすしざんまいが24/7であることを今回初…
インド人同僚は5人いるのですが、みんなマルチリンガルです。ヒンディ(インドの標準語)・出身地方の言語・英語の3言語は最低限話せるようです。すごいですよね。 そんな彼らは、あまり人に知られたくない話題を話すときはヒンディを使います。そして、同じ出身地のインド人同士で秘密の話をする時は出身地の言語を使っています。何の話をしているのかは分かりませんが、噂話や不満について語っているようです。 面白いのは、…
ネスレ社のココア風味麦芽飲料のミロは実はオーストラリア生まれです。1934年に開発されました。英語圏ではマイロと発音するようです。 ブリスベンでもニュージーランドにも看護師さん達の休憩所にはミロ(マイロ)が置いてあります。カフェインがあまり入っていないので、私は好んで飲んでいます。 朝回診をした後に、ミーティングまでの待ち時間にのむミロは最高です。