居心地の良過ぎた病院

2018-03-19

僕は人生で2度全身麻酔で手術をしています。
1度目は、30歳を記念して富士山に登って降りて来たら、首の後ろに大きな脂肪の塊が、、、。
2度目は5年前に心臓手術をしました。
結婚し子供も産まれてすぐのタイミングでした。

2度の入院共に先生達に恵まれましたが、5年前に担当して下さった、北原先生、川口先生は特別でした!!
心臓手術と聞くと周りが必要以上に心配し、自分はなんだか事の重大さに気がついていませんでした。
それもそのはず、入院生活が楽しくて。
楽しいと言うと語弊がありますが、居心地が良いんです。
早くに就寝になるし、退屈な時間もあるのですが、逆に朝の回診が楽しみ。
ドラマで見ていた回診だ!!ドラマ「白い巨塔」の世界を期待していたら、なんとフレンドリーで楽しい雰囲気。
仕事柄、回診中もジェジェジェで話題となった朝ドラをつけていたら、僕の仕事に興味を持って下さり、会話がはずみます。
朝ドラを毎日楽しみにしています!!とか、ドクターヘリのドラマにも携わっていた話をすると、良いドラマでしたね!!と
現役の医師の方々にそう言っていただけてなんだか嬉しくなりました。
日頃から、エンターテインメントの必要性は?と問う事も多くなっていた、5年前。
それもそのはず、東日本大震災後、僕が働いていた芸能界は完全にストップしました
ドラマを放送している場合ではない。ドラマの撮影をしている時ではない。その前にやるべき事がある・・・
誰もがそう感じていました
エンターテインメントは、大前提として人々が普通に生活出来ている時に、その生活をさらに満たす為にある

北原先生たちは、その普通に生活するための健康を守るために日々過酷な労働で自分の身を削って働いて下さっている。
そんな姿を目の当たりにして感謝の気持ちでいっぱいでした
しかし、そんな過酷な先生方が、僕の仕事に対して、エンターテインメントに対してとても興味を持って下さる
僕たちのやるべき事が見えた気がしました

娯楽の増えた世の中でも、エンターテイメントを楽しみにしてくれている方々がいる
それを強く感じた瞬間でした

僕にとって、2度目の入院生活は、命を救って頂いた事が一番大きな感謝ですが
それと共に仕事に向き合う姿勢が見つかったとても貴重な時間でした

僕にとって、生涯忘れる事のない時間、そして先生方でした

今でも、北原先生、川口先生とは仲良くさせていただいています

こんな関係性になれるのも本当に恵まれていると思います

出来れば入院生活はない方が良いですが、結構楽しいものですよ・・・(笑)

と僕は思います

入院生活もどう過ごすか?ですね

そう言えば、数年前に亡くなった父も、自分も病気で苦しいのに医師の方々、看護師さんのご協力を得て
少しでも同じ入院患者さんが楽しんでくださればと、世界大会にも出た自慢の口笛コンサートや、ウクレレコンサートを
仲間と開催していました。

親子だな~と感じました。入院生活を楽しむあたりが(笑)

退院後、ドクターヘリのプロデューサーさんに手術の話をしたら、今度経験をインタビューさせてと・・・(笑)
自分の経験談がドラマに活かされる日が来るかも。
楽しみです。

 

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