それはもう12年以上前の話です
単身 英語圏で働き始めたばかりの私は 日々ことばの壁に苦労しておりました。
数ヶ月たち 英語で夢をみる、そしてなんとなく業務会話はできるようになる というところまではたどりついたものの ジョークの意味わからないので ついていけない.. 他病院からのヘリ搬送の電話…苦手 早口の婦長=なにいっているかわからないよ というちょと寂しい毎日 でした。 そういうときに、とても親切かつキュートな看護師さんが一人おりました ティナというファーストネームとヂュべバルカなんとかというやたらと長い名字をもつ 金髪でショートカットのカールヘアで とってもグラマーな方でした
死亡診断書=法医言い回しわからないよ→こういうことよとおしえてくれる 訛りの強い患者→こういう意味のこと言っているのよ と通訳してくれる こっちのいうこと伝わらない→彼のアクセントは癖があるけどこういうこといっているのよとフォローしてくれる ヘリ搬送これって本当にあってる?→確認し大丈夫よといってくれる という優しい本当にひとでした 感謝です
ある夜 step down unitで患者が心房細動で低血圧となり on callなので自宅待機口頭指示でもよいのですが ちょっと電話苦手なのでアミオダロンかなにかを指示しに来院しました そこに彼女がおりました 夜中の薄暗い大きなunintの中央フロアデスク で 2人となりました 静かな夜の部屋に心電図モニターの音だけが聞こえます あなた本当に熱心ね と 言われました。 そんなふうに言ってくれて ありがとうと答えました すると are you married?と聞かれました。 この展開は…もしやと思いつつ marriedだが今はひとりで暮らしている と正確に答えました.
その後 彼女は身の上話をはじめました 当時20台の彼女はKorean国籍を持つ男性と恋愛の末、国際結婚し国を離れたものの 食事や文化 女性の立場の違い で結局馴染めず破局し、母国に帰ってきたそうです。彼女は それでも彼はとっても良い人よ いつか彼ともう一度 友達になれたらいいな と思っているの といいました あなた見てると彼を思い出すわ と言われました 女性は恋愛記憶は上書き保存するといいますが 完全消去されずに残してもらえることもあるのかもしれません。 なるほど とおもいつつ いつも英語のできない自分を助けてくれてありがとう といってstep down unitを後にしました。
その数ヶ月後 ball(のみかいです)で 彼女のnew boy friendという男性を紹介されました 現在 FB上ではそのnew boy friendと結婚し 子供さんのサッカーの写真をみることができます そしてティナは 白人女性の多くがそうであるように けっこうbody weightがアップしているように見えます それでも 私にとって依然 彼女はとってもcuteです
ソーシャルメディアネットワークは、 ずっと昔 異国の地で、つきあっていた二人が結局どうなってしまったのかを確認できたり、どんなふうに生きているのかを垣間見えて 便利です。外国での臨床研修の目的は、手術修練が第一と思うのですが、副産物として、人生のほんのささいな濃淡をより多く味合う気がいたします。
コメント
これはいつもコメントしてくれてる匿名の人とは違う人っぽいですね。