北原大翔のAは、メールアドレスkitaharahiroto@yahoo.comに寄せられた質問、相談に対して、北原大翔が実際に答えたAnswerを紹介しています。質問者の悩みや問題を解決するお手伝いをするとともに、自らの成長を促すことを目的としています。
Q
PAやNPに関してご意見を伺ってみたいなと思いご連絡させて頂きました。現在私は大学院で日本版NPの育成コースを学んでいます。日本ではまだまだ制度も未熟で先輩方が手探りで活動されている様な状況です。
制度として成立しているアメリカで実際一緒に働かれてみて、 日本にも必要だと感じますでしょうか。
北原大翔のA
ご連絡ありがとうございます。シカゴ大学の北原です。
日本での”必要性”と言われるとわかんないですけど、一緒に働いてて非常に合理的であるなとは思いますし、とても助かる、ということだけは間違いないです。今はどうかわかりませんが、僕が日本にいた時はレジデントが忙しくてオーダーが入らないとか、手術に入ってて処置が遅れるとかで患者のみならずコメディカルや、関わる全ての人に対して医療的にも精神的にもネガティブに働くことは多々ありました。もちろん、日本で流行ればいいことですが、そのためにはしっかりとしたシステム、制度が必要ですよね。東京ベイのNPとかはうまくやってると噂で聞いたことがあります。
また、個人においては、NPとしての知識や能力はもちろん大事ですが、働く上で起こりうるバカなレジデント(僕も含む)や看護師との衝突を、お互いの意見を尊重するふりをして回避していくバランス感が大事なんじゃないかと思います(特に日本の場合は)。いきがってるレジデント(僕も含む)とかと対面することになると、死ぬほどうざいと思いますよ。アメリカではNPは非常に信頼されていて(これも人や組織によるかもしれませんが)、心外の重症患者のマネージメントなどさらっとやってくれてとても頼もしいです。
あとは日本でのNPの給料は気になりますね。こっちの看護師は結構NPになりたがってる人が多いんですが、その理由はできることが増えるという向上心と、給料が増える、という二つが大半を占めてました。1000万円くらいもらってるみたいです。
アメリカでPAをやってる日本人が書いたブログがあったのでこんなのも参考になるんじゃないかと思います。
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新しいことをやっていくには日本はやや大変な環境だと思いますが、とても意義のあるムーブメントだと思いますので、頑張ってください!
ところで、この話題についてもっと二人で深く話しあいたいと思っています。日本帰国時にはどこかでディナーでも食べながら将来の医療について話をしませんか、二人きりで。あ、予約とかは僕がしておきますんで。下心とか全然ないですから、はい。
6件のコメント
めちゃくちゃ下心丸出しじゃないですか。
二人でメシ行くのは心配なので僕も行きます。友達連れて来てもええで。
僕の知る限りバカじゃないレジデントの方が少ないかもしれません。
PAやNP待望論が日本で聞かれて久しいが、日本のインフラを変えずにそのまま導入するのは残念ながら非常に難しいと思います。とにかく、人件費に割かれている予算がアメリカとは文字通り桁が違います。また、日本の医師は多くが自分の患者には手出しさせないという強迫観念を持っている人が多く、これはアメリカ人医師との決定的な違いだと思います。NPやPAに何かを任せること自体に抵抗を示す人もおそらく多数いて、そういった部分も含めた抜本的な改革が必要と思われます。もちろん、まったく不可能なことではないと思いますし、チームとして患者を診ているという認識を全員で持つことがキーだと思います。まじめなこと言ってしまいましたが僕は北原以上にバカなレジデントの一人でしたので無視してください。
その通りだと思います。
まあ、アメリカは給与水準がちがうもんね。
レジデントは疲れ具合とか、もしくは、レジデントによって、ケアのクオリティがちがうけど、NPはそのへん一貫してるから、NPさんに頼んだほうが、ある程度、しっかりケアできそうだよね。