ある日のことですが、昔に入れた機械の三尖弁がスタックしてしまった人の手術をしました。手術終盤、ICUのクレア(APN、アドバンスドプラクティショナーナース、スーパー看護師みたいなイメージ)から病棟の患者の鎖骨下動脈IABPを抜く人がいないから抜いてくれないかと連絡がきました。また鎖骨下動脈かよ、と悪態をついていると、ロザンナ(オペナース)が携帯もっておろおろしていました。「ロザンナ、とりあえずクレアに電話して色々と準備しておいてって言って」と言ったのですが、携帯持ったままおろおろしていました。どうやらアイフォンの新しいやつはホームボタンが無いのでどうやって開いたらいいのかわからず、おろおろしていたみたいなのです。「ほら、もっと下から勢いよくスライドするんだよ、ホームボタンないから」と言いましたが、ロザンナは「ホームボタンはどこ?」とおろおろするばかり。「だから、もっと下からスライドするんだって、こんな感じで」とハンドジェスチャーを交えても伝わらず。もう我慢の限界が来たので「こうやってやるんだよ、新しいアイフォンの使い方見せてやるよ」と新しい手袋をはめて携帯を奪ったのですが、手袋が厚すぎてアイフォンが反応せずスライドできませんでした。そうしている間に手術は終わっていました。
6件のコメント
TVRの成績って、数が少ないせいか、信用できる文献がないんですよね。
RV failure, RV arrhythmia, なのか、弁が悪くなるのか、よくわからないす。誰か大規模スタディやってください笑
どうなんすかね、10年くらいもってくれるといいですけど。家は大丈夫でした。
あと、家どうなったん?
三尖弁に機械弁いれてんのみたことないわー。
生体弁でどれくらいもつんやろ?
三尖弁に機械弁の入った人は初めてみましたね。三尖弁置換が必要な場合は、100%生体弁ってのが私の習ってきたことでした。弁周囲の血栓でtPA治療をもう何十回も受けてきたようです。今回は生体弁なのでうまくといくといいですね。
ちなみに三尖弁の生体弁の耐久性は僧房弁のそれとほぼ同じだと思います。しかし、三尖弁の場合、解剖学的に生体弁のもともとseptal leafletの位置に相当する弁尖が開閉の度にRV wallに当たることが多く、そのままRV壁に癒着してしまう事象が起こりうると思います。その場合は比較的早期にTRを生じることがあります。うちのチーフはこれを予防するため生体弁のstratをseptal leaflet annlusの真ん中に位置するように植えているようです。