日本人心臓外科医の中で確実に僕が最も多く経験している手術

2018-04-24

ある日、ニューパルスという鎖骨下動脈からバルーンを入れて、そのまま体の中に埋め込んじゃって心臓をサポートする、LVAD的なノリの手術をしました。このニューパルス、シカゴ大学で生まれた(チーフが作った)のですが、アメリカ発のデバイスがFDAにより認可されたのは数十年ぶりのことらしく、すごいことだと毎回チーフは言っています。細かい、非常に細かいtipsはありますが、基本的には鎖骨下動脈から管を入れるだけなので発明者のチーフは手術室にはあんま来ません。

シカゴ大学でも20数例しかやってきてないので、僕はニューパルス界においては世界で5本の指に入る経験者だと言えます。日本人での経験症例数では確実に1番だと思います、2番目はおそらく太田先生(上司)です。というかそれで終わりです。これは、「病棟でCVを一番多く入れてるのは俺だ!」的な感じに似てます。要はあんまり誰からも羨ましがられないです。

北原 大翔先生(m3.comでコラム、MediGateで週刊北原を連載中)への質問はこちらまで↓

メール:kitaharahiroto@yahoo.com

3件のコメント

  • OTA 2018-04-24 at 10:07 PM

    わたくし僭越ながらこのクリニカルトライアルのPIをしています。がしかし、インプラントについては予習は完璧ですが、手術はしたことありません。ってことで厳密には2番手ですらありません。日本人では北原先生が唯一無二のトップサージャンです!!

  • 北原 大翔 2018-04-24 at 9:45 PM

    最近は鎖骨下動脈を出すのが一つの楽しみにすらなってます。

  • Takebe 2018-04-24 at 9:25 PM

    ええやん、確実にペーパーになるし

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です