777フィーバーブログ V1.1.2

2017-02-20

お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。

自分がどんなに努力して、これでもかというぐらい自分の能力を伸ばしても、世の中には必ず上には上が存在するものなのだと思います。公平に実力を競う機会の存在しない心臓外科医という世界は、ともすれば自分の能力がどのような位置に存在し、何に長けてるのか何にが足りないのかわからず自身を過信したり過小評価することがあるように思います。いろいろな指導医や同僚にめぐり合い自身の位置確認を通して、今の自分を知るのは自身のトレーニングを構築する上で非常に重要なことだと思います。競争できない世界で競争するために人はやはり数字を引き合いに出します。症例数、成績ですね。優秀な外科医は必然的に症例数多くなり成績も良い。まあこれは嘘ではないのでしょう。かといって、症例数が多くて成績が良いからといって優秀な外科医だと言うのは本当ではないような気がします。もはや哲学的で自分でも意味がわかりませんが、つまりはほとんどの患者さんは一生に一度だけ心臓手術を受けるものであり、その1回が全てであり0か100かの一発勝負です。成功率うんぬん言われても知ったこっちゃないわけです。手術の難易度を問わずその一発勝負でできうる限りの最高の結果を出せる外科医こそが優秀な外科医であり、そのために自己能力を高め最高の準備状態にしておくのは外科医の勤めなのだと思います。比べるものではないと言う反面、自身の位置確認、自己分析、自己トレーニングの構築と、周りが見えなくなりがちな状況では、ロールモデルを持つことが大事な要素にも思います。私も昨日の自分を超えることを日々の目標にしつつ、言うだけはタダですから長期的なゴールは世界の巨匠外科医の先生方を目標に大きく持ち、明らかに自分より能力が上のいろいろな人の良いところを抜き取りロールモデルにして自分の心臓外科医としての道を精進しております。私が北原先生にとってのロールモデルになることで、もしくはロールモデルになれないことで、北原先生のトレーニングが良い方向に向かってくれるといいなと思います。

写真:まずいけど美味しい、嫌いだけどやめると言い出せない。という類で続けている趣味のマラソン。マラソンは順位やタイムが明確に出るので自分の位置を否が応でも確認できます。私の位置は「想像を絶する底辺」で頑張っております。そんなに真面目にトレーニングもしておりませんが、一応ロールモデルを持っております。日本で研修医時代にお世話になった直属の上司です。彼は学生時代から様々な過酷な山岳レースに出場しており、そのトレーニングはストイックをとっくに通り越してもはや変態の域に達しております。彼は私より先に医師としての活躍の場をアメリカに移されたのですが、渡米後の悩みは「アメリカには山がない」とのことでした。仕方ないのでマラソンを始めたようでしたが、やはりストイック、アメリカには50 states marathon clubなるものが存在しすることをいち早く発見したようで、つまりこれはアメリカ50州の全州でマラソンに参加完走するということを目標にする会らしいのですが、一昨年50州制覇されました。先日、お会いした時に今後の目標はどうするのか聞きましたところ、世界中のいろいろなレースについて教えていただきましたが、どうやら最終目標は「7 Marathons 7 Continents 7 Days」のレースに出場完走することのようです。つまりこの大会は、世界の7大大陸(南極、南米、北米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア)を7日間で巡り各大陸でマラソンを1日1回、合計7回走るという大会らしいです。変態の極みです。一応、私のロールモデルが言うことですのでウェブサイトを確認しましたが、参加費は36000ユーロ(約430万円)らしいです。ちなみに昨年のレース結果を見ますと総合3位に日本人の方が入賞されたようです。変態の中にも上には上がいるようです。

コメント

  • KO 2017-02-23 at 1:06 PM

    いやあかなり変態ですねー。

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