ニュージーランドで看護師として働く ~病棟の看護師さんの視点~

2018-05-05

ニュージーランドで看護師として働きたいと思っていらっしゃる方も結構多いようなので、当院の心臓外科病棟唯一の日本人の方(淺川真由美さん)に文章を書いて頂きました(下記)。質問やリクエストがあれば、それについても書いてもらおうと思いますので、コメントかメール(seiri45@yahoo.co.jp)を頂ければ幸いです。

私は、オークランド病院で月岡先生と一緒に働かせていただいている看護師です。月岡先生から、ニュージーランドで働く看護師の事を聞きたい、とお話をいただきました。

日本の看護大卒の看護師は、イギリス・オーストラリアと同じように、ニュージーランドでも看護師として働くことができます。英語能力テストIELTSで全て7.0以上をとり、 Competence Assessment Programmesと呼ばれる短期間の講習を修了すると、ニュージーランドの看護師として登録することができます。ニュージーランドは比較的移住しやすい国なので、海外から多くの看護師が来ます。特にフィリピン人やインド人看護師が多く、どこの病棟でも過半数を占めています。オークランド病院で働く日本人看護師は現在10人位です。ニュージーランドの看護学校に通っている日本人も増えてきたので、これから日本人看護師も珍しくなくなるかもしれません。

ニュージーランドは、職種を問わず就職が困難です。日本と比べて病院の数がかなり少なく、看護師はニュージーランドの看護大を卒業しても、就職先が決まりすぐに働けるのは3割ほどです。ちなみに、海外から経験豊富で優秀な医師がたくさん来るので、ニュージーランドの研修医の職探しは特に大変そうです。全国の病院・診療所を探しても職がなく、オーストラリアに渡った医師もいました。薬剤師も、ほとんど就職口がないそうです。

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