医師の海外留学に必要な英語力 その2

2018-05-06

私は受験英語はとても得意でしたし、大学を卒業してからも個人的にNOVAに通ったりして英語を勉強していましたが、IELTSを受け始めてから目標点数をクリアするのに2年半かかりました。計7回受験しました。一回の受験で2万5千円くらいかかるので、受験料だけで20万円弱かかりました。一般にオーバーオールを0.5アップさせるのに200時間の勉強が必要と言われています。参考までに私のスコア推移を載せさせてもらいます。

2013年3月 (Speaking 6.5 Listening 7.0 Writing 6.0 Reading 8.5  Overall 7.0) 日本

2014年2月   (Speaking 6.5 Listening 6.5 Writing 6.5 Reading 7.5 Overall 7.0) 日本

2015年7月 (Speaking 7.0 Listening 8.5 Writing 7.5 Reading 7.0 Overall 7.5)イギリス留学中

2015年8月 (Speaking 7.5 Listening 8.0 Writing 7.0 Reading 8.5 Overall 8.0)イギリス留学中

日本で働いていたときはなかなか勉強時間が取れず、思ったように点数が伸びませんでした。イギリス留学中に点数が伸びたのは、英語圏で英語にまみれて生活していたからというよりも、IELTS対策をする時間が確保できたからだと思います。勉強法については他のサイトで書いていますので参考までにリンクを載せておきます。http://www.jgms.jp/experience/europe/tsukioka/

一番役に立った参考書はIELTS Target Band 7という洋書でした。平易な英語で試験対策の要点を分かりやすく解説してくれています。イギリス留学中にこの本を読んで対策を立ててから点数が急に上がりました。とてもお世話になったいい本だったのですが、英語で書かれているのがとっつきにくいなと思ったので、著者の方にコンタクトをとって和訳版を出させてもらいました。もし興味がある方は手に取ってみてみて下さい。私には印税などは1円も入ってきませんので別に買わなくても大丈夫です。

しかしながら、和訳した私がこう言うのもなんなんですが、英語版のほうが分かりやすいかもしれません。和訳にあたり、著者から文字数と行数を英語版と同じにして欲しいとの要望があり無理やり行数を合わせたせいで少しわかりにくい部分ができてしまったからです。(アマゾンのリンクを貼っておきます)https://www.amazon.co.jp/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%897-%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%84%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%9F%AD%E6%9C%9F%E9%96%93%E3%81%A7%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%82%92%E4%BC%B8%E3%81%B0%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95-Simone-Braverman-ebook/dp/B019VCU2AK

これから留学しようという方の参考になればとても嬉しいです。

5件のコメント

  • 虎党 2018-05-07 at 9:24 PM

    外科専門医とIELTSを取ってオーストラリアに行ったと過去のブログで書いてましたが、海外で心臓外科の専門医を取る予定なのでしょうか?
    というのも僕自身早くオーストラリアに行きたいと思っているのですが消化器外科専門医を取ってから行った方が良いのか悩んでおります。

    • 月岡 祐介 2018-05-07 at 9:45 PM

      オーストラリアでの勤務するためのの条件は、外科専門医とIELTSで、心臓外科専門医は必要条件ではなかったという意味です。私は既に心臓外科専門医は取得してから渡豪しました。
      消化器外科の事は正直わからないのですが、自分の技術に自信があるのであれば、消化器外科専門医に関係なく早くに行くのも選択肢のうちの一つだと思います。

  • 田舎の学生です 2018-05-07 at 1:40 AM

    突然のコメント失礼致します。
    現在、心臓外科を考えている医学部5年生です。いつもブログやターゲットバンド7の日本語訳、拝見しております。将来、オーストラリア、ニュージーランド等を見据えてのIELTSとアメリカを見据えてのusmleを並行して勉強しております。
    もしオーストラリア、ニュージーランドの病院にレジストラとしてアプライするとすれば外科専門医は取得するとして卒後何年目頃からが最適だと思われますか?
    また差し支えなければ今後のプランも教えていただけると幸いです。
    お忙しい中、初歩的な質問で申し訳ありません。宜しくお願い致します。

    • 月岡 祐介 2018-05-07 at 8:35 PM

      コメントどうもありがとうございます。医学部生の頃から英語とUSMLEを勉強するのはとてもいいことだと思います。是非継続して下さい。
      AUにもNZにも、ローカルのレジストラやインドなどからの英語ネイティブのレジストラが沢山います。特にインド人達はインドで心臓外科専門医を取得してからやってくるので経験も多いですし、知識も豊富です。英語のハンデを背負いつつ、コンサルタント達から彼ら以上の評価を得るにはかなりの技術、経験、知識が必要です。そういう点では、心臓外科専門医をとった後にやってくる方が良い気がします。日本での研修は体力的・精神的に辛いと思いますが、しっかりとした技術や経験を身に着けることができるのも事実だと思います。
      私に関しては、できるだけ長く日本国外で臨床をしたいというのが本音です。日本みたいな膨大な雑用をしなくていいというのもありますが、子供たちを英語圏で育てたいというのが大きな理由の一つです。ニュージーランドに残るか、アメリカに行くか、カナダに行くか、オーストラリアに戻るか、シンガポールに行くか。。。正直先が見えません(笑)しかしながら、何らかの道はあると思っています。何かあればまたブログに書かせてもらいます。
      答えになっているかわかりませんがそんな感じです。頑張って下さいね。

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