海外旅行記3: 誰も寝てはならぬ(ストックホルム(スウェーデン))

2018-05-13

こんにちは。学生の星です。3月より北原先生のリクエストで旅行記を書かせて頂いております。先月の終わりにコロンビア大学の高山先生から、一緒に働いているPAの人が2人日本に遊びに来ているので会ったらどうかと御連絡を頂き、一緒にご飯を食べてきました。コロンビアの話が色々できて楽しかったです。高山先生ありがとうございました。

本題に戻ります。3年前の夏の終わりに僕はスコットランド〜デンマーク〜ノルウェー〜スウェーデン〜フィンランド〜オランダという総移動距離約5500kmの旅をしました。

ストックホルムは北欧の中で1番都会でした。カロリンスカ医科大学附属病院は非常に大きく、今思えばCUMCやMGHなどアメリカの大病院くらいのサイズだったように思います。

あとノーベル博物館は面白いです。お土産用にノーベル賞のメダル型チョコが売ってます。

 

市内を観光した後、北極圏を目指すため、ストックホルム中央駅へ向かいました。目的地は北極圏にあるロヴァニエミという町です。ロヴァニエミにはヘルシンキから飛行機で向かうのが普通ですが、今回は旅程や費用の面から陸路で向かうことになりました。

ストックホルム中央駅の待合室で夜行列車を待っていると1時間遅れ(22:4023:40)のアナウンスが。キャンプに行くっぽい中学生くらいの子供たちが一斉に床に寝袋で寝始めました。そしてどこからともなく東欧系のおじさんがやってきてその近くのベンチに横になりました。

いかつい警備員がやって来ました。

警備員「駅の規則でここでは横になってはいけないことになっている。ベンチに座っていてくれ」

素直に寝袋をしまう子供たち。一方で食い下がるおじさん。

おじさん「おれはたった今ストックホルムに着いて疲れてんだよ。寝させてくれよ」

警備員「ダメだ。規則は規則だ」

おじさんはしぶしぶ起き上がり、警備員は去って行きました。それを見るとおじさんはまた横になりました。

しばらくして警備員が戻ってきました。おじさんは慌てて起き上がりました。

おじさん「寝てないです」

警備員「いや、今寝てただろお前」

おじさん「寝てないってば」

警備員「次はないぞ」

警備員は去って行き、おじさんはまた横になりました。しかしそれは罠でした。警備員は一瞬で戻ってきました。おじさんもさすがに焦っていました。

おじさん「はい、寝てませんでした!」

警備員「寝てただろうが。警察行くか?好きなだけ寝かしてやるぞ?」

おじさん「だから寝てないって言ってるだろ!」

激しい口論になりました。あまりの騒ぎに警備員の応援が来ました。おおごとになっては面倒と思ったのか警備員はもう一度念押しして去って行きました。おじさんはまたベンチに横になりました。

電車が来ました。おじさんがどうなったかは誰も知りません。

次回、スカンジナビア半島を1200km北上します。

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