前回のブログでも述べたように、豚やYoucanを用いたウェットラボ・ドライラボを今までに6回ほど開催させてもらっています。
ウェットラボで当初問題となったのはグラフトをどう入手するかということでした。オペ中に採取した静脈で余ったものを頂いて使用するという案もあったのですが、ニュージーランドの特にマオリの方達は余ったものも持っておきたいという方もいらっしゃるので、出来ませんでした。(実際、手術の同意書をとる際には、余った組織をどうするか(廃棄していいのか本人に戻すのか)ということも聞かないといけないことになっています。)
そこでどうしたかというと、ブタ心臓のLAD、LCX、RCAの起始部から4-5㎝の部分をグラフトとして採取しました。サイズ的にはちょうどいいサイズのグラフトが採れます。やや硬いですが、大きな問題はありません。
今後自分でウェットラボをしようと考えている方は、一個のブタ心臓があればグラフトも確保できるのでお勧めです。
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