Mr.ミルソンというコンサルタントサージャンがいます。60歳代の元部長で、オペ室の外では穏やかだけれども、オペ室では豹変してものすごく怖くなる人です(Fワードを連発します)。結構細かい性格です。そして、礼儀正しい人を好む傾向にあります。ですので、日本出身の私としてはチャンスとばかりに、この一年間、失礼のないように努めて礼儀正しく接していました。例えば、
”Good morning, Mr.Milson! The patients from yesterday are doing well… (以下略)”といった感じでこまめにメッセージを送っていました(耳が遠いので、電話よりもテキストメッセージを送っていました)。その効果もあったのか、最近手術をやらせてくれるようになり、昨日は看護師さん前立ちで2件CABGをやらせてくれました。
とても有難いことだと思ったので、今朝、患者さんの報告も兼ねてミルソンのオフィスに出向いて、「こんな機会を与えて頂いてとても感謝しています」と言いました。すると、
「Well done! これからもその調子で頑張りたまえ。あと、ずっと前から言おうと思っていたんだけど、私の名前はMilsonじゃなくてMilsomだよ。NじゃなくてMね、最後のところ。」と私が送ったメッセージを見せながら言ってきました。
1年間重ね続けていた非礼に気づき愕然としました。すぐに、すべてのコンサルタントサージャンのスペルをあわてて確認しなおしました。
言い訳があるとすれば、Mr.MilsomのほかにMr.Alisonという名前のサージャンがいて少し紛らわしいというのがありますが、いい訳にはなりません。今後気をつけたいと思います。
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