クラブ化した手術

2018-06-23

ある日、冠動脈バイパス術がありました。その日は11時から話し合いがあったため途中で手術室を出なくてはいけない、とあらゆる人に事前に言っておいたにも関わらず、いつもは内胸動脈は自分かデイビッド(おっさん)にとらせてるチーフがなんかめんどくさかったのか「あーもう内胸とっていて」と言ってきたり、若手アテンディングのテイが鎖骨下動脈IABPの症例を勝手に入れてきたり、しかも自分は手術室に現れなかったり、全く僕の予定とか考えてくれてませんでした。しかしながら、そんな中でも今日は全てがうまいこといきました。おそらくここ3年くらいの中で最もスマートに行動できた日、スマーテストデイでした。

話し合い後に手術室に戻ると上司の太田先生がチーフの助手をしていました。初めて見ました。

手術の終盤、アテンディングが部屋からいなくなると手術室はがやがやし始めるのですが、その日はほぼ無法地帯と化していました。麻酔科のパトリック(ラテン系)が「ヒロ、来週の金曜空いてる?ビール飲みにクラブいこうぜ!俺がいい女のひっかけ方教えてやるよ。まぁ俺ビール飲むとすぐ赤くなっちゃうんだけどな」と言いながら(最後の情報いる?)ヒップホップを爆音でかけだし、ジョンS(PA)がそのヒップホップにあわせて歌いだし、アグネス(オペナース)は「ヒロ、踊りなよ。クラブに行く前に踊りの練習しとかないと」と無茶なことを言ってました。その後も僕以外の全ての人はヒップホップ音楽に夢中になっていました。音楽って凄いな、と思いました。

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