時代の流れを感じる手術

2018-06-29

ある日、冠動脈バイパス術がありました。

米国ではEVH いわゆる内視鏡を使ったバイパス用の静脈採取はかなり一般的らしく、そういえば今はもういなくなってしまった(セクハラの罪でやめていった)PAのティムが、80から90%はEVHだ!と言っていたのを思い出しました。今はジョンG(白人、いい人)とジョンS(黒人、お調子者)の2人しかオペ室PAがおらず、2人ともシニアなので(50代くらい)今までずっと内視鏡を使わずに普通に開けてやっていましたが、時代の流れなのか最近ではちょっとずつEVHをやるように(やらされてる)なってきました。ジョンSの方はかなり好調な感じで、毎回「何分だった?何分?イェーイ、最速記録更新だぜ」とか言いながら楽しくやっているのですが、ジョンGはあまり得意じゃないみたいで苦労しています。その日も「あーもうだめ、開ける」と開けてました。最強のPAであるジョンGにも弱点があるんだな、と思いました。手術は終わりました。

5件のコメント

  • OTA 2018-07-02 at 11:59 AM

    シカゴに来た当初は確かにエンドでないことに驚きましたが、PAのJohn S, JohnGがエンドと変わらない小さい傷2-3箇所で良いベインをさらっと採っているのをみて、なるほどまあ大差ないな、ってのが感想ですね。傷の治癒トラブルもほとんどないし、エンド特有のトラブルもないし、今は彼らが”オープン”で取るほうが早いし安心でいいなと思ってます。オープンでやっている施設は確かに稀有ですが、要はJohn&Johnが稀有なんだと思います。

  • takebe 2018-07-01 at 11:37 AM

    たしかに、長らくオープンみてないかも…この前緊急でとったのも、かなり久々…

  • 北原 大翔 2018-06-30 at 11:03 PM

    そうなんですね。逆に今までオープンでやってたシカゴ大学すごく珍しいですね。

    • 真匿名 2018-07-01 at 8:19 AM

      それはめちゃくちゃヤヴァイです radialもendoが普通です

  • 真匿名 2018-06-30 at 10:01 AM

    90%どころか、99.9%がendoscopic harvestです。

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