テレフォンショッキング vol.3

2017-04-25

こんにちは、日本医科大学の高橋賢一朗です。東大の岡村先生夫妻からお友達紹介を頂いたのでお邪魔します。この留学ブログのファンで、とくに北原先生の独特な視点をいつも楽しく拝見しています。

このブログを読まれている先生方は、海外留学を真剣に考えているか、いつかは行きたいと憧れを持っている方々ではないでしょうか。私もその一人です。しかし、実行するにはハードルがいくつもあって、日々忙殺されているうちに機会を逃してしまいそうです。リサーチではなくクリニカルフェローとして留学するのなら、資格の問題があるためなおさら大変そうです。私は海外で医師として働ける資格は一切持っていません。

みなさんはAATS Graham Foundationをご存知でしょうか。AATSが運営する留学支援財団です。私は1年前にこの財団のfellowship programを知り、これに応募しました。必要書類は、①英語の履歴書、②上司からの推薦状、③Narrativeという「俺は留学でこんなことをしたいんじゃ」という熱い思いを綴ったエッセイです。審査を経て、「あなたの留学が決まりました。おめでとう!」という趣旨の仰々しい文書がメールで送られてきました。

私が思うこの短期留学制度の長所と短所を紹介します。
<長所>
奨学金が出る(私の場合は$15000←これは嬉しい)
若い世代を対象にしている
頻繁に留学生募集をしている
留学先はいくつかの候補(有名な施設も多い)から自分で選べる
USMLEやECFMGなどのstatusがなくてもProfessorの裁量で術野に入って手術に参加できる(と書かれていたが、真偽のほどはまだ不明)

<短所>
最長で3ヶ月という制限(とはいえ私はobserverなのでこれ以上は長すぎるから、個人的にはちょうどよいと思う)
財団の担当者のメールレスポンスが悪い

私の行き先はUniversity of Virginia (UVA)に決まりました。決まったところまではすんなりで良かったのですが、それからAATS Graham Foundationからは音沙汰なく、担当者(おそらくおばちゃん)に何度メールをしてもレスポンスが悪くなかなか進みませんでした。勇気を出して真夜中(時差13時間のため)に国際電話をしても「ごめんなさい、その件はすぐにメールで返信するわ」と言うくせにその後も音沙汰なく、これが人種の壁かと嘆きました。そのため留学先のProfessorの連絡先をネットで調べ直接連絡をとってみたところ、非常に親切に対応してくれました。その後はUVAの担当者数人が必要な書類や手続き(curriculum vitae, observer agreement, degree certificate, J-1 visa(DS-2019), health insurance, background inspectionなど)をちゃんと教えてくれるので、メールでやりとりしながらひとつずつクリアすれば自然に終わっていました。

今年の7月から3ヶ月間UVAに行ってきます。将来的に本格的な留学をするための足がかりになれば、と期待して行ってきたいと思います。ブログ執筆者の北原先生たちのような立場とは違いますが、これもひとつの留学の形と思い紹介させていただきました。もし興味や質問などありましたら、個人的にご連絡ください。

次回は、同じくAATS Graham Foundation Fellowshipで留学中の日本医大の廣本先生が登場します。
次回も見てくれるかな?いいともー!

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