榊原記念病院 心臓外科の齋藤と申します。初めまして。

2018-12-17

榊原記念病院 心臓外科の齋藤と申します。初めまして。

先日の胸部外科学会にて北原先生のご公演を拝聴する機会に恵まれまして、北原先生へご連絡差し上げた所、自身の現状と経験を書いて欲しいとのことで今回、僭越ながら筆を握らせて頂きます。

現在、卒後6年目です。

USMLEの勉強を始めたのは医学部6年生の頭頃でしょうか。5年生時のポリクリで同じ班の子が USMLEを勉強しているのを見て感化されたのがきっかけでなんとなく勉強を始めてみました。始めて見ると意外と面白かったのを覚えています。

しかし、大して要領も良くないため、ズルズルと現在まで勉強を続ける結果となってしまい、恥ずかしながら未だに合格を勝ち取ることが出来ておりません。英語に少々の興味があって、心臓血管外科医として海外で働けたらいいなぁという漠然とした思いと日本の医療をリードしていると言われている米国の医療に興味がありまして勉強を継続している次第です。

 

現在の生活としては、心臓外科医としてはかなり充実しているのではないかと思います。榊原で勤務させて頂いて今年で4年目になりますが、1週間で3−4件の受け持ちをさせて頂き、開胸・cannulation・graft採取・AAA執刀、術後管理から外来、病棟業務まで広く勉強させて頂いております。緊急手術も季節柄徐々に増えており、そちらでも勉強させて頂いております。現在、同じレジデントとして働く先生方は私を含めて8名です。皆、それぞれ熱心に仕事をされる先生方であり、お互いに高めあって、仲良く、いい雰囲気の中で仕事が出来ていると思います。週末には抄読会もあったり、ビート君での吻合練習にも励んでいます。なにより部長の高梨先生のお人柄と男気が自分の中で最大のmotivationとなっているような気がします。

 

そんな生活の中で、いかにして勉強時間を確保するか、常に考えているつもりです。かつて私の上司であった先生から、時間を有効に使うためにはビジネスのハウツー本を読めと言われ、アマゾンでだいぶ買いあさり、乱読致しました。要するに、無駄な時間を極力減らして、仕事と勉強のバランスをうまく取ることが大切なのではないかと、自分なりに考えました。たしかにそれを意識することで、日常業務にもメリハリがついて、何事にも優先順位をつけてより意識的に行動するようになったと思います。心臓外科として仕事をする以上、勉強する時間など自分で捻出する意外に方法はないんだな、と、当然ですが、実感してます。

 

USMLEの勉強は孤独であり、正直今後合格できるかどうかわかりません。しかし、当院の内科にいらっしゃる佐地先生はじめ、学会のときなどで個人的に情報交換をさせて頂いております先生方にも力を借りつつ、なんとか合格を勝ち取りたいと思っております。合格すると決めた以上はしっかりやりきってやろうと思います。忙しいという言い訳で逃げ出すのは実に簡単なことですし、これまでの自分の努力を裏切ることになると思います。大切なことは歩みをやめないこと、自分を信じ続けることと思います。まだ、何も結果を出せていませんが、今後必ず何らかの形でまた良いご報告ができるよう、虎視眈々と精進を続けたいと思います。最後に、このような場を設けて頂きました北原大翔先生に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

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