先日決して手を出してはいけないものに手を出しました。それは病院の食堂で売ってる寿司です。
寿司は大好物で日本ではばくばく食べていたのですが、アメリカに来てからはかなり警戒しており、しょぼそうなやつには手が出せずにいます。お腹を壊すくらいならいいんですが、まずかった時の悲しみは1人ではとても耐えられないからです。
シカゴ時代にも病院の食堂には寿司が置いてあったのですが、あまりのフレッシュさの無さに本能的にこれは手を出してはいけないものだと感じて一度も買いませんでした。ワシントンの病院の食堂にも寿司があることには気づいていたのですが、見て見ぬ振りをしていました。
そんなある日、食堂でサラダを買おうとサラダの列に並んでいると隣で寿司を握ってるアジア人っぽいおっさんがいました。へーこんなところで握ってるんだ、と思って見ているそのアジア人っぽいおっさんが「何も心配することないよ」と微笑みかけてきました(気がした)。心臓外科医になってから基本的に誰も信じてはいけないと心に決めていましたが、なぜかこの時だけはこの名前も知らないアジア人っぽいおっさんを信じてみようと思ったのです。
売店でおそらくこのアジア人っぽいおっさんが朝仕込んだであろうスパイシーツナロール(辛いものはだいたいうまい)を購入して食べました。とても美味しかったです。
2件のコメント
北原先生の記事めっちゃ好きです。がんばってください!
ありがとうございます。めっちゃ好き、いい言葉ですね。