アメリカには手術の助手、開胸、グラフト採取、閉胸、再開胸やデブリドメントの術者をするPAという職業があります。彼らはその他にも患者の移送や同意書の取得、術前後のオーダー、術前後の患者のマネージメントなど日本でレジデントがやってるようなことをほぼ全てやっています。
シカゴ大学には5人の手術室PAがいました。個人差はもちろんありますが彼らは非常に器用で僕なんかより全然手術が上手いです。手術は手先の器用さだけじゃないぜ、と最初は小さなプライドを持っていましたが、手術のストラテジーやコツ、リカバリーショットの打ち方などあらゆる面において僕の三枚くらい上手でした。今ではPAに言われたら、はいはい〜そうねそうね、とおおむね従ってます。彼らから学べることは非常に多いです。
ジョンG…最強。白人、がっちり、おじさま風。謙虚かつ真面目、温厚。誰からの信頼も厚い。
ジョンS…お調子者。黒人、おっさん。ジョンGとほぼ同等のスペックを持つが文句が多い。手術中歌いだしたりする。
ジョンP…新人。白人、渋め、ヒゲ。やや暗めだが密かに面白いことを言って人を笑かそうとしている。
ティム…若手。白人、長身、イケメン。イケイケな若手。日本でいうガツガツした外科レジデントにかなり近い。
マッケンジー…ロボット専用PA。白人、女子、同い年(33歳)。ロボットアシストの僕の先生。
現在はジョンPが辞めてしまったのでジョン、ジョン、ティム、マッケンジーです。
写真は僕を指導するマッケンジー。
3件のコメント
タイは病院によって異なるみたいですが、基本的にPAみたいな方はいません。
僕が勤務している病院ではスタッフの数に比してレジデントが少ないので(今2人)、スタッフ1人で看護師さんを前立にして手術することが当たり前になっています。CABGの時などはスタッフが1人ですべてのグラフトを取ったりすることも多々あります。しかし看護師さんの助手のレベルが半端なく高いです・・・特に熟練の看護師さんは・・・。
初めのころは道具を言っても「ここではDr.***はそれは使わない」と言って出してもらえなかったり、いろいろありました。
若いかわいい草食系お兄ちゃんと見せかけての肉食系、いわゆるロールキャベツ系かもしれませんね。
僕の将来の夢はモデルみたいなPAを雇うことです。
ドイツの病院にもアシスタントとして手術室および病棟(MFA)にそれぞれいます。前院(ワイマール近方)ではマイクというがっしりしたおっちゃんでひたすらSaphenectomieしてました。ハンブルクに来てからはアシスタントは若いかわいい草食系お兄ちゃんが三人です。日本にもアシスタントさんいたらいいなとは思いますが、レジデントの仕事もなくなってしまうかもしれないですね笑