エクモスペシャリストのパム 前回までのあらすじ
~とうとう透析レジデントの子から連絡が。早速ご飯に誘おうとすると何やら怪しい雰囲気が~
「ヒロ、ペイジありがとう。今週時間あったらご飯でも行きましょう」
「ありがとう、そしたら木曜か金曜あたりどう?」
「金曜がいいかな」
「いいね。そしたらなんか食べたいものとかある?無ければ適当に決めるけど(特に目星はついてない)」。いい感じである。
「そしたら、病院内のカフェテリアにでもする? lol 軽い冗談よ:) ダウンタウンでなんか食べましょ」
全然面白くない冗談である。ナイーブな男子にとっては非常に重く突き刺さる軽い冗談であることを、女子は気づいてはいないのだろう。テキストの文中に使われてるlolはLots of loughs もしくはlaughing out loud の略語でいわゆる “笑” みたいな感じで使うみたいです。僕も面白いことをいってる風を醸し出したい時は使うようにしてます。また、:)は顔文字横バージョンで、なぜか皆横バージョンを多用します。日本男児は顔文字など使わない、という誇りがあったのですが、とりあえず僕も
「いいね:)」と返してみました。
「ところで、最初あなた間違えてメリッサにテキストしてたけど、私の名前はリサよ 」
「え、どうゆうこと?」
「メリッサは私の同僚で、なんか変な内容のページを受けたことが話題にあがって、多分それ私に送ったやつじゃない、ってことで私の元にたどり着いたの」
何をどう間違えたのかわからないが、エクモスペシャリストのパムが”リサ”の本名は”メリッサ”であると勝手に解釈して、メリッサの方のペイジャー番号を僕に教えていたみたいである。おそらく透析ユニットで働く人達には、間抜けな心臓外科医がペイジャーを使ってレジデントをご飯に誘ったしょぼい話、としてランチ時を少しだけ盛り上げたかもしれない。
「とりあえず、メリッサにサンキューと伝えといて lol」と言っときました。
写真は実家で食べたカレー。美味しい。
3件のコメント
ありがとうございます。もう少しだけ話には続きがあります。
じつは狙ってたこの名前がメリッサだったりして
パムの普段の仕事の出来が推し量れるエピソードですね。でもおめでとうございます。