モーニング娘。’15ブログ V3.3.5.2

2017-06-14
お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。

 

新しいことにチャレンジする能力、不安を抱えつつも未知の世界へ飛び込んでいく勇気は大事だと思います。あらゆることに対しきっちり予習をして準備周到を貫く日本人気質は、どこに行っても評判がよくアメリカにおいて日本人の評価が高い一因となっているのだと思います。日本で行われている術前カンファレンスなるものはその最たるものだと思います。日本にいた際は必ず全員で術前検討をしていたと思います。カンファレンスの準備は若手医師にとってめんどくさいことの一つだったような気がしますが、これは教育面からみると非常に有用だと思います。術前のカンファレンスでCTを見てカニュレーションの位置を決めたり、エコーを見て僧帽弁形成の方法を検討したり。術中に適当に決めればいいじゃん、なんて言ってしまいそうなことも時間をかけて討論することで手術をしたことのない私でもいろいろと「手術」を学ぶことができました。アメリカにはこのようなカンファレンスは存在しません。アテンディング個人が適応を検討し手術するだけです。アメリカのレジデントは我々が術前カンファレンスで学んだようなことを一体どこで学ぶんだろうといつも思っています。私の場合、日本で学んだ事細かな検討方法と、アメリカ(特にニューヨークコロンビア大学)で学んだかなり薄い術前検査のみで手術に飛び込み、現場で方針を組んでいく方法を複合して一人術前検討をしています。それでもまだ他のアテンディングに比べて念入りに検査する傾向があるようです。まあどちらかと言うと保守派です。適切な手術時期を逃してしまうほどの保守派はいけませんが、事前にぶつぶつと一人で検討しあらゆる事態に備えること自体は患者さんにとって悪いいことではないと思うのでそれで良しとしています。既知になりうることをサボって未知のまま飛び込むことと、飛び込んでみないと分かり得ないことに対して勢いよく飛び込むことは違うことだと思います。日本人の場合は、どんどん飛び込んで行きましょう、という程度の心構えがちょうどいいのではと思っています。

 

写真:半年以上前から買うかどうか熟考し、買った場合と買わなかった場合のシュミレーションを繰り返し、それについてほぼ毎日北原先生にダラダラと無駄話をし続けた結果、最近もう聞き飽きたとばかりに北原先生に「とにかく買いましょう、アマゾンでクリックしましょう」と若干キレ気味にご指導いただきやっと私のオフィスにやってきた鉄アレイ。良い品ですよ、これ。事の発端はトライアスロンに出場した場合を想定し、出場者は腕にマジックで直にゼッケン番号を書かれるのですが、その際、今のようなヒョロヒョロの腕に書かれるとちょっとカッコ悪い、せめて三角筋、二頭筋、三頭筋の境目がくっきり出ている方がいい、との結論より導き出された解決策の一つが鉄アレイ購入だったわけです。めんどくせーなーさっさと半年前に買っておけば今頃少しは筋肉ついただろう。って自分でも思います。しかしこれも未知なるトライアスロンなるものへの準備段階の一つであります。言ってるそばから全然飛び込む勇気がないっていうね。あーめんどくせー。まあしかし趣味なんてのはこのくらいのペースでいいんだと思います。

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