肺の手術

日本では、心臓外科医は「心臓血管外科医(Cardiovascular surgeon)」と呼ばれ、心臓以外にも胸・腹・手・足の血管の手術を行う外科医のことを指すと思います。おそらく他の多くの国でもそうなのだと思います。 しかしながら、AU・NZでは少し異なります。心臓外科医は「心臓胸部外科(Cardiothoracic surgeon)」と呼ばれ心臓以外に肺の手術を行います。そして、腹・手・足の血…

道具の呼び方

所変われば呼び方もかわるようです。これからオーストラリアやニュージーランドに留学しようと思っている方のために2つ紹介します。 ①ガーゼ。以前働いていた日本の病院ではガーゼの大きさの種類は一種類だったと思うのですが、AUやNZでは大きいものと小さいものの二種類があります。小さいものを「ゴーズ Gauze」と呼びます。また、同じものを指して「レイテック Raytech」ということもあります。これは商品…

在院日数

開心術後の在院日数は日本に比べると短いと思います。例えばCABGでは4~7日で退院します。単純にフィジカルが強いというのもあると思いますが、待機患者が多い(数百人?)ので早く退院させなければならないということもありそうです。日本では見たことがなかった(あるのかもしれませんが)、早く退院してもらうための2つの仕組みを紹介します。 一つ目は、傷の処置をしてくれる看護師さんや専門家が病院外にいて、完全に…

手術のキャンセル

オーストラリアでもニュージーランドでも、公立病院では手術のキャンセルがとても多いです。主な理由が、ICUベッドが一杯になったというものです。結構ベッドがあるように見えるのですが、すぐに手術をキャンセルにしてきます。他の理由には、麻酔科医の不足、看護師の不足、人工心肺技師の不足、麻酔科テクニシャン(挿管介助や薬の調達、エコーの管理をする人達)の不足などがあります。結構人がいるように見えるのですが、決…

ニュージーランドの1ヵ月

NZに来てから1ヵ月が経過しました。同僚や看護師さんたちがものすごくフレンドリーなので大きなストレスなく働けています。移民が多いせいか下手な英語にとても寛容です。 コンサルタントは9名、レジストラも9名。レジストラは2名が正規トレーニー、5名が外国人フェロー(インド人3名、ロシア人1名、私)、2名がNZ出身のジュニアレジストラ。外国人フェローが過半数を占めています。レジデント(ハウスオフィサーとい…

同僚からの言葉、ニュージーランド到着

昨日無事にニュージーランドからビザが下りたので同日夜中にブリスベンからオークランドに移ってきました。今日は電話と銀行開設と部屋探しをしました。イギリス、オーストラリアに続き三か国目の引っ越しなのでだいぶこなれてきました。 さて先日、オーストラリアの同僚の一人にこのブログの事を話したら、文章を書いてくれることになりました。フィオナという若い女性心臓外科レジストラで、僕のジュニアレジストラとして5カ月…

ニュージーランドで働くための条件

ニュージーランド(NZ)とオーストラリア(AU)は色々と似ているところがありますし、心臓外科学会も連携しているのでシステムも似ているようなのですが、病院にアプライするにあたり違うことがいくつかありましたので述べさせて頂きます。 1つは、英語の点数です。前にも述べましたが、NZの方が条件が厳しいです。 2つ目は、NZにおいて、海外フェローはNZでの勤務開始の直前1年間は自国(私の場合は日本)で勤務し…

オーストラリア勤務終了、ニュージーランドへ

7月初旬でオーストラリアでの勤務が終了し、8月からニュージーランド(オークランドシティ病院、旧グリーンレーン病院)で働くことになりました。 オーストラリアに来た当初は本当に大変でしたが(本当に!)、だいぶ言葉にも慣れてきて知り合いも増えたので居心地が良くなっていたのですが、2年前にアプライしていたオークランドシティ病院から今になってオファーが来たので行くことを決めました。 ニュージーランドはアイエ…

医師の病欠、手術記事の絵

ブリスベンは結構寒くなってきました(最低14℃、最高24℃)。寒くなると同僚の医師達が風邪をひき、気軽に休んでしまいます。ですので、最近は人手不足で忙しい毎日です。このあたりは、日本との違いの一つだと思います。 レジストラの仕事の一つとしてカルテに手術記事を書くというのがあります。日本にいたときは、ハイライトとなる部分の絵を描いて文章で説明するように指導されそのようにしていましたが(絵は下手です)…

見た目

私は今年で36歳になるのですが、見た目が幼く見えることと、現地の人達が老けて見えることもあって、どこに行ってもかなり若く見られてしまいます。お酒を買うのにIDを要求されますし、病院では初めてあった人からはレジデントだと思われます。また、英語もネイティブに比べると下手くそなので始めのうちはかなりぞんざいな扱いをされること多かったです。 一年間が経過して、皆の態度がとても優しくなったのですが、その要因…