ロボットの冠動脈バイパス術でした。バンクーバーで行われるISMICSが近いこともあり、バンクーバーの話で盛り上がっていました。というか、初日の発表で使うビデオ(RIMA-RCAバイパスをロボットでやるというマニアックな発表)がなくて、どうしようどうしようとロボット外科医と共に頭を抱えていました。とりあえずLIMA-LADのビデオを反転させて使う作戦を考え、見た目的にはなかなかいい作品ができたのです...
北原くんの友人の河西と申します。 北原くんとは高校の同級生で、それ以降仲良くしてもらっています。我々は大学の付属高校に通っておりましたが、色々と変わった高校でした。授業内容も変わっており、基本的な教科書の内容を習った記憶はあまりありません。まあ私は大体の授業を寝て過ごしていましたので覚えがないだけなのかもしれません。唯一私がまともに受けていた国語の授業で影響を受けた中沢新一の書籍を読み漁ったりして...
先日、冠動脈バイパス術をさせてもらった時の事です。 手術を見たことがない研修医スティーブンが第二助手で入ってくれました。前立ちはMr.ミルソンがやって下さいました。60歳代の元部長で、普段は穏やかでとても優しいけども、手術中は豹変して物凄く怖くなってしまう人です。スティーブンはテンションが上がってずっとなんやらかんやらしゃべっていました。Mr.ミルソンも機嫌よく見ていてくれました。 LIMAをLA...
ある日、ハートメイト3後の心臓移植がありました。ジョンSとニューpa候補のアレンが手伝ってくれました。アレンはあまり経験無いみたいですが、割と手伝うのが上手というか、今までシカゴ大学に来た新人の中では群を抜いて今後伸びて行く可能性が高い感じの人でした。手術は肺動脈を剥離しすぎたところが止血中に裂けて大変でしたが、なんとなく終わりました。
結構いろんな国から見学の医学生さんが来ます。レジストラにランダムに割り当てられます。 数か月前に約一カ月間、ヨーロッパ(非英語圏)から透き通るような美人の医学生さんが見学に来て私に割り当てられました。どこまで手技をやらせていいのかわからなかったので、そういうルールに詳しい事務員のシルビアに聞いてみたら、「ユースケの自由だよ」と言われました。そもそも冠動脈がいくつあるかも知らない学生さんにどれくらい...
先週、オーストラリア・ニュージーランドの心臓胸部外科専門医試験の結果発表がありました。 以前ブログでも書きましたが、この試験はものすごく難関です。心臓胸部外科のトレーニングプログラムに入ることができるのが100人中5人くらいで、その選ばれし者達(トレーニーといいます)が6年間トレーニングを受けてやっと専門医試験を受ける資格を得ます(今までに5人のトレーニーと仕事をしましたが、皆物凄く優秀です)。今...
先日の夜のオンコールはとても忙しくて、夜中もコンスタントに電話が鳴りました。 やっと落ち着いたかなと思った朝6時半に病棟から電話がかかってきて、「The patient in room 2D has absconded!」と言われました。恥ずかしながらその単語を知らなかったので、「それどういう意味?」と聞いたら「失踪したってことだよ」と教えてくれました。退院間近ではあったものの、日本だったら結構騒...
珍しく金曜日が静かに終わったので(おそらくテイがいないから)、大学の近くにあるしんじゅすしという日本食レストランでラーメンを食べ、その後に映画館でオーシャンズ8をみる計画を立てました。なぜかしんじゅすしが激混みで早速計画が崩れそうです。 ところで、バンクーバーに行くまであと4日となりましたが、もちろん現地に留学している女子や働いている人からの連絡はありません。やはり、知らない人に連絡...
ある日、僧帽弁とバイパスの手術がありました。午後にはジョンG(PA)を解放しなくちゃいけない、という理由で朝から超特急モードでチーフが手術をしていました。バイパスまではするするといってたのですが、僧帽弁の視野がめちゃくちゃ狭くてめっちゃ苦労してました。最終的には小さな声で「ファックミー」と漏らしてました。Fワードが出るということは相当きていたんだと思います。 その後成人先天性の緊急心嚢液ドレナージ...
ある日、ロボット冠動脈バイパス手術がありました。シカゴ大学のロボ外科医はバイパスの時ほぼ全ての末梢吻合を自動吻合器で行います(内胸しか使わないので末梢吻合しかないですが)。c-port flex A anastomotic connector とかいうカッコいい名前がついてます。学会とかでc-portって言っていいのか、flex Aがいいのか、anastomotic connectorがいいのか悩...








