ポパイブログ V1.2.2.2

お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。 三つ子の魂百まで。 これは本当だと思います。 研修医1年目の時に上司にこんなことを言われました。 「最初の2−3年がその後のその人の医師としての取り組み方を決めるので、がむしゃらに頑張りなさい」 これも本当だと思います。 所変われば品変わる、なのでしょうけど、日米の医療体制の習慣の違いに「情報のシェア」に関する意識の違いがあると思います。私が手術室に居ようが…

魔王「この我のものとなれ」勇者「断る!」ブログ V2.1.3

お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。 太田「 もしもし北原先生、今なにしてる?」 北原「 今ちょっと患者さん診てるとこですが、なんでしょう?」 太田「ちょっとリサーチミーティングしよか?」 北原「あ、じゃあすぐオフィスに行きます」 北原 コンコン「北原です」 太田「あ、どうぞ。悪いね忙しいとこ」 北原「あ、いえ。次の学会発表の件ですか?」 太田「あ、まあそれもあるけど、そんなことより先生、盆栽好…

仕事の流儀ブログ V2.1.2

お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。 シカゴ市内及び周辺には心臓外科のある病院が約70施設もあります。ノースウェスタン大学をはじめビックセンターの多い中にあって、シカゴ大学もまあまあ頑張っております。先日、ふと聞いた情報によると、シカゴ大学病院では9000人の職員がおり、そのうち医師は2000人。アテンディング医師はそのうち800人ほどらしいです。その中で心臓外科の手術をすることができる、もしく…

777フィーバーブログ V1.1.2

お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。 自分がどんなに努力して、これでもかというぐらい自分の能力を伸ばしても、世の中には必ず上には上が存在するものなのだと思います。公平に実力を競う機会の存在しない心臓外科医という世界は、ともすれば自分の能力がどのような位置に存在し、何に長けてるのか何にが足りないのかわからず自身を過信したり過小評価することがあるように思います。いろいろな指導医や同僚にめぐり合い自身…

ナナフシモドキブログ V1.2

お邪魔いたします。シカゴ大学太田です。 人間誰でもミスをする。当たり前のことです。しかし、医療の世界では、特に手術室では一つのミスが致命的になることがあります。いわゆる優秀な外科医というのはミスが極端に少なく、またミスした際も最善の解決策を瞬時に判断、施行しすることができるのだと思います。フェローとしてトレーニングしていた期間には様々な経験をさせてもらいました。大概の術中合併症は見てきたような気が…

アライグマブログ V1.1

お邪魔いたします、シカゴ大学の太田です。 卓越した心臓外科医は第一助手の位置から術者をコントロールし思い通りの手術を遂行することができる。そのような今まで出会った指導医のおかげで今の自分があるのだと思います。ニューヨークにおけるフェロー時代にはプログラムの伝統である「徹底的にフェローに手術をさせる」文化のおかげで、またシカゴに来てからはずっとPhysician Assistantと手術をしていた関…

コバンザメブログ v1

皆様、初めましてシカゴ大学の太田です。 2005年よりアメリカ留学を開始し、ピッツバーグ、ニューヨークを渡り歩き、現在はシカゴでアテンディング心臓外科医として働いています。北原先生の提案、許可を得て北原先生のブログにお邪魔しています。北原先生を昨年の9月にシカゴにフェローとして迎えて以来、2人でわいわい楽しく働いています。日本語に飢えていた私はここぞとばかりに喋り続けたため、今ではオペ室のナースも…