ある日、ロボット冠動脈手術がありました。 1本バイパスだけだったので比較的するすると終わりました。ロボPAのマッケンジーともだいぶ仲良くなってきたみたいで「ロボ外科医が来る前にドレーピングしておけばよかったわね(来た後だとあーだこーだ言ってくるから)」とか「今日のバイパスは早く終わってよかったわ、珍しく」などややロボ外科医に対する反抗的発言とも捉えられるものをいくつか僕に対してこぼしてきました。 …
「人となりは一目見ればわかる」 by 太田 「本質は自分でも分からない」 by 北原 一つの物事も見る人によっていろいろな形に変わってくる、一人の人も本当の姿を他人から正しく理解されているとも限らない、むしろ外からの評価こそがその物事や人の本質となるパラドックスが存在しうる。今シカゴ大学ではこのような哲学的議論が絶えません。そこで今回は、同一の事柄を違う人物が評価するとどうなるか?違う人物が同じこ…
「人となりは一目見ればわかる」 by 太田 「本質は自分でも分からない」 by 北原 一つの物事も見る人によっていろいろな形に変わってくる、一人の人も本当の姿を他人から正しく理解されているとも限らない、むしろ外からの評価こそがその物事や人の本質となるパラドックスが存在しうる。今シカゴ大学ではこのような哲学的議論が絶えません。そこで今回は、同一の事柄を違う人物が評価するとどうなるか?違う人物が同じこ…
ある日、大動脈解離の手術がありました。 テイ(若手アテンディング)の症例でしたがその前に再開胸の解離+LVADという手術があったので「ヒロ、一日に2つの再開胸解離だぜ、痺れるだろ」的なことを言ってました。特に痺れませんでした。 手術はテイならではの色々なことが起こり、勉強になるなぁと思いました。テイの助手はやりづらいと巷では有名ですが、その日ももれなくめちゃくちゃやりづらかったです。お・も・て・な…
ある日、大動脈が解離している人にLVADをいれるという手術がありました。 もともとはテイ(若手アテンディング)の患者さんだったのですが、チーフから信頼されていないらしく上司(太田先生)も一緒に入るダブルアテンディング作戦になっていました。ダブルアテンディングでしたが、テイが第二助手の位置にいたため、ダブルアテンディング特有のわちゃわちゃ感はありませんでした。新人PAのボビー(ボビーオロゴンに似てい…
ある日、大動脈基部置換の手術がありました。 まぁまぁうまくいったと思っていたのですが、結果まぁまぁうまくいかず時間がかかりました。アイリーン(オペナース)からは、まだ止血してる最中だというのに「もう胸閉めちゃいなさいよ、私帰りたいの」とせっつかれたりしました。そんな中、ボビーオロゴンこと新人PAのウィラードは文句言うことなく気長に手術に付き合ってくれました。シカゴ大学で働き出して間もないというのは…
ある日、ハートメイト3取り出してからの心臓移植がありました。 休日だったこともあって、普段は普通のウーバー(タクシーみたいなアプリ、自分のところにウーバードライバー(ほぼ普通の人)が来てくれる)を使っているのですが、最近できた新機能ウーバーエクスプレスプールを使ってみました(ウーバープールとは、ウーバー車を他人と共有することでちょっと安くなる機能で、エクスプレスプールは、さらにウーバードライバーと…
ある日、右開胸の大動脈弁置換術がありました。 ロボ外科医の手術でしたが、いつもはsuture-less valve (糸針かけなくていい)を使用しているのですが、その日は若い患者さんだということで普通のValveを使用していました。右開胸からの大動脈弁輪に対する糸かけは非常に大変そうでした。ロボ外科医は「この糸針がいいんだぜ」とNEXTSTITCHなるものを使用していました。手術終盤ロボ外科医がい…
ある日、僧帽弁置換術がありました。 最強のPAジョンGが助手にいたので、和やかにやっていたら、隣の部屋で胸を閉めようとしているデイビッド(おっさん)が「ちょっとジョンG借りていい?」といいジョンGを連れていってしまいました。おそらく自分が胸を閉めるのがめんどくさかったからです。代わりに、なんかよくわかんない学生みたいなのを投入してきました。よくわかんない学生みたいなのは、いらんこと喋る・喋らない、…
ある日僧帽弁の手術とBIVAD手術がありました。あまりに暑いので手術と手術の間にレモネードを飲んでみました。レモネードはコーラやスプライトばかりのアメリカにおいて、割とサッパリした飲み物(甘いですが)の代表格で、暑い日などはとても重宝されます。日本ではレモネードを飲んだことなかったのですが、アメリカではものすごくよくみかけ、最近よく飲みます。夏の間は子供達が自宅の前でレモネードを売る、レモネードス…